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「座り込みたい時は、歩くことすらできない人たちを考えました」

「座り込みたい時は、歩くことすらできない人たちを考えました」

Posted March. 30, 2007 07:45,   

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「42.195キロのマラソン・コースを自分だけでなく、他の誰かのために走ればいいという気持ちで参加しました」

「息が詰まる時は、自分より息切れしている人を、座り込みたい時は歩くことすらできない人を、自分ののどが渇いているときは一口の水すらなく、苦しんでいる人々に愛を伝えたいと思いましたし、また私もそこから勇気をもらいたいと思いました」

18日開かれた「2007ソウル国際マラソン大会兼第78回東亜(トンア)マラソン大会」は特別だった。

「自分との長い戦い」というマラソン大会には、「他人のために、自分と戦う」という言葉が物静かに刻まれていた。

「42.195は愛そのもの」という副題で開かれた今回のマラソン大会に参加したマラソン・ランナーたちは、自分たちの足取り一つ一つに「分かち合い」という文字を盛り込んだ。

東亜日報が国際救援開発機構「ワールド・ビジョン」とともに主催した「分かち合いのマラソン」には多くのマラソン・ランナーや企業が募金をし、励ましのメッセージを送って、マラソンの熱気に劣らぬ分かち合いを実践した。

▲自分だけでなく、他人のため〓ソウル国際マラソンで走ったマラソン・ランナーたちは、分かち合いマラソンの公式ホーム・ページを通じて、自分が援助したいワールド・ビジョンの事業を選んで寄付したり、自分で基金を集めて寄付に参加した。良才川(ヤンジェチョン)マラソン・クラブの会員30人余りは、今回の分かち合いマラソンのために、直接友人から募金を集め、ワールド・ビジョンのロゴが刻まれたステッカーを服に貼り付け、マラソンをしたりもした。

また、広告会社に勤務するカン・ボクスン(34)さんは、無料で分かち合いホーム・ページのメインの絵画を描いたりもした。呉世勳(オ・セフン)ソウル市長も、分かち合いマラソン6キロコースに直接参加し、分かち合いマラソンを市民たちにPRした。今回の分かち合いマラソンの趣旨を海外に知らせるため、ワールド・ビジョンでは、ケニアの子ども3人を招聘して、呉市長とともに分かち合いマラソンで走らせ、李ボンジュ選手と会う時間ももうけた。

マラソン・ランナーを夢見るリキノイ(13・女)、ラジャラス(12)、ジョイス(12・女)は、今回のマラソン大会で優勝した李ボンジュ選手がプレゼントしたユニフォームと運動靴を履いて、生まれてはじめての「国際マラソン大会」に参加した。

▲国内のみならず、海外にも分かち合いを〓ホーム・ページなどを通じて集まった金額は、27日まで計6093万ウォン。ワールド・ビジョンに集まった募金は全国10地域の「愛の弁当を分かち合う家」で、手助けが必要な欠食児童や一人暮らしの老人、障害者などを対象に、1日1食の愛の弁当を配ることに使われる予定だ。

また、低所得家庭の児童の教育費支援事業として、勉強部屋や児童図書館建設、多様な文化活動支援などに使われる計画だ。

海外では、アフリカ・ケニアの子どもや住民たちに、安全できれいな飲み水を供給するための飲み水設置支援事業に使われる。ケニアでは現在、飲み水として使われる安全な水が手に入らず、汚染された飲み水をそのまま飲んだり、飲み水を求めて9キロも離れた遠いところまで往復しなければならない。

今回の飲み水事業では、貯水槽や風車を設置し、食水源から地域社会や学校まで食水パイプを敷いて、町の住民3000人余りや生徒250人が安全な飲み水を入手できるように手助けする。



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