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米NSC補佐官「核物質と核兵器の分離は絶対に容認できない」

米NSC補佐官「核物質と核兵器の分離は絶対に容認できない」

Posted March. 29, 2007 07:49,   

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「米朝の核専門家が別途に会い、高濃縮ウラン(HEU)問題を論議することで合意したことは、肯定的(positive)な信号だ」

米国家安全保障会議(NSC)のビクター・チャ補佐官(アジア担当)は26日、東亜(トンア)日報付設化汀(ファジョン)平和財団、高麗(コリョ)大学逸民(イルミン)国際関係研究院、ジョージタウン大学の共同主催で、米ワシントンのジョージタウン大学で開かれた国際会議中に、本紙との単独インタビューでこのように述べた。

同大学の教授として在職中だった04年末にホワイトハウス入りした韓国系のチャ補佐官は、北朝鮮のHEU計画について、「ホワイトハウスの見解は明確だ。北朝鮮は、私たちが満足するレベルで計画を認め、完全な申告をしなければならない」と断言した。以下は一問一答。

——ブッシュ政府が北朝鮮政策を突然変更したという見方がある。

「みなそう言うが、事実とは違う。ブッシュ大統領は06年9月から強力な(intensive)対話の努力を進めた。地道な努力が成果を出したと考えるべきだ。むしろ、北朝鮮が昨年のミサイルや核実験を実行した後、6者協議の解決策に関心を持ち始めた」

——だが、ジョン・ボルトン前国務次官ら共和党の強硬派は、「原則違反」と反発する。

「2・13合意は、北朝鮮の真摯な交渉意志を確認できる大きな試験台(test)という意味を持つ。30日、60日後にすべきことが明確に決められたタイムテーブルがある」

——北朝鮮の金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官は、(寧辺原子炉の廃棄は可能でも)米朝国交正常化の前にすでに確保した核兵器は放棄できないと言う。核放棄後に米朝国交正常化を実施するという米国の政策に反しないのか。

「05年の9・19合意を見れば、手続きがよく整理されている。完全な非核化と国交正常化に向けた手続きは、『同時開始、同時完成』という方式ですでに合意されている」

——先週の北京協議で、金次官がホテルから出てこず、手こずらせた。北朝鮮が約束を誠実に履行すると楽観するか。

「私は楽観主義者ではない。2・13合意の履行の義務は皆にある。段階別に、大変困難でいらだたしいことも残っている。先週のことは、北朝鮮の資金2500万ドルの返還と関連した技術的な問題だった。誰かが(平壌で)間違って助言したようだ」

——今月5、6日のニューヨークでの米朝会合を前後して、HEUに対する北朝鮮の態度変化が感知されたか。

「米朝の核専門家が会うことで合意した。これは肯定的なことだ。むろん、専門家の会合でも、北朝鮮は『そんなものはない』と否定する可能性もある。そうなれば変化はないだろう」

——北朝鮮が、核物質(濃縮した兵器級プルトニウム)と核兵器を分離しようとしているというが…。

「絶対に容認できない。9・19合意は非核化を意味する。北朝鮮が残せるものは何もない」

——南北首脳会談が推進されている。核交渉に進展があって、障害が除去されたのか。

「肯定も否定もしない」

——米朝間の関係改善の兆しは1月のベルリン接触で始まった。クリストファー・ヒル国務次官補のジョークにも無表情だった金次官が初めて笑ったのもその席だったというが…。

「事実ではない。ベルリン会合は非常に真剣に(businesslike)進められた。むろん、時にジョークは出たが、特に意味づけするほどのものではない」

——昨年12月の6者協議から、あなたが交渉代表団のナンバー2を務めた。ワシントンの専門家たちは、「ホワイトハウスの全面的支持がその時から始まった」と言っている。

「交渉団は大統領が決めた政策を履行するだけだ」

——政府を去る前に成し遂げたい目標があるか。

「ホワイトハウスの生活が2年半を過ぎた。(09年1月の大統領任期満了の前に)ジョージタウン大学に戻るつもりだ」



srkim@donga.com