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「北朝鮮、核査察などで譲歩の振りし、核とプルトニウムは放棄せず」

「北朝鮮、核査察などで譲歩の振りし、核とプルトニウムは放棄せず」

Posted March. 28, 2007 07:34,   

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2・13合意は、94年の米朝枠組み合意を真似たものだ。模倣は最上の賛辞と言うように、今回の成果は評価できる。

しかし、一部で見られる「核問題がすべて解決された」といった反応は理解し難い。

先週の北朝鮮の6者協議への参加拒否は、問題を難しくするもので、何でもないことを「大きな譲歩」であるかのように見せる北朝鮮式の外交術と見なければならない。

北朝鮮は2つを追求している。第一に、核凍結であれ国際査察であれ、小さな事は譲歩するふりをしながらも、核兵器や核物質(プルトニウム)は絶対に譲歩しようとしない。第二に、強硬派に対して「逆太陽政策」を展開している。強硬派の口をふさぎ、経済制裁を無力化させ、外部支援を増やそうとしている。

結局現在は、中国、韓国以外に米国のブッシュ政府も北朝鮮を助けている状況だ。

北朝鮮はなぜ今になって、このような方法の合意に出たのだろうか。ひとまず、ブッシュ政府は北朝鮮を困らせる要求はしなかった。高濃縮ウラン(HEU)を認めるよう要求もせず、核兵器およびプルトニウムを放棄するよう要求もしなかった。

米国は結局、「北朝鮮が一部核兵器を保有しても、追加生産ができないようにし、同時に外部への搬出を困難にするなら、米国には大きな損害はない」と結論づけたようだ。結局、核放棄の戦略的決定を北朝鮮が下したのではなく、「一部の北朝鮮の核容認」という戦略的決定を米国が下した格好だ。

米国は、「核兵器は米国よりも中国に脅威であり、北朝鮮の核は、日本や韓国をさらに米国の核の傘に依存させる」と考えたのだろう。中国も同じような計算を以前からしている。

結局、問題は、完全な核廃棄を達成するのにかかる費用が、米国にとってあまりにも大きかったという点だ。むしろ、「核実験に成功した北朝鮮」を容認することが——望ましいかどうかは論外として——かなり手軽な方法だったということだ。



srkim@donga.com