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ヒル次官補、「核の申告にはHEUが必ず含まれなければならない」

ヒル次官補、「核の申告にはHEUが必ず含まれなければならない」

Posted March. 28, 2007 07:34,   

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▲ヒル次官補の昼食会演説要旨〓北朝鮮は決して核兵器を放棄しないと主張する人々が多い。しかし私は、なぜ人々がそのように考えるのかわからない。私は、(状況の)論理的展開を信じ、北朝鮮の非核化が可能だと信じる。私たちの明確な目標は、北朝鮮の核兵器の廃棄、韓半島の非核化だ。私たちは進展を続けるだろう。BDA(バンコ・デルタ・アジア)問題は数日以内に解決されると信じる。そうすれば、国際原子力機関(IAEA)査察官が、北朝鮮で活動することになるだろう。

北朝鮮の核計画の申告は、2段階の中間程度で実現するだろう。申告内容には、高濃縮ウラン(HEU)計画の相当量の装備購入に関する説明も必ず含まれなければならない。そして、すでに保有している核物質についても、明白かつ詳細な申告が実現しなければならない。専門家によって40〜60キロと様々に推定される兵器級プルトニウムの確認も必要だ。核施設の「完全な無能力化」はその次の段階だ。無能力化にはいくつかの方法があるが、本質的に核施設の再稼動を大変困難で高価にすることを意味する。今、私たちは北京でテレビゲームのような状況を見ている。ステージが以前のステージよりますます困難になる。

▲韓半島専門家との論争〓ヒル次官補の演説後に続いたカンファレンスでの出席者たちとの一問一答では、94年の米朝枠組み合意の主役であるロバート・ガルーチ(元国務次官補)ジョージタウン大学国際関係学部長、元韓米関係専門記者のドン・オーバードーファー・ジョンズホプキンス大学国際大学院教授、ジャック・プリチャード韓国経済研究所(KEI)所長など、大物専門家たちとヒル次官補の間で激しい討論が繰り広げられた。

ガルーチ学部長は、現在進行しているプロセスが、北朝鮮の根本的な変化をどの程度もたらすのかについて問題を提起した。

これに対しヒル次官補は、「米国は、核武装をした北朝鮮とは、いかなる種類の関係も結ばない」と主張し、米国の目標が完全な非核化であることを明確にした。「(核保有国でありながら米国と核協定を結んだ)インドの事例は、核を保有する北朝鮮には適用されないだろう」と釘をさしたヒル次官補は、人権問題に関してもはっきりとした口調で述べた。

「米朝関係改善のために、北朝鮮は国際基準を満たさなければならない。北朝鮮の人権も改善されなければならず、人権に関する対話も必要だ。米朝関係だけでなく、北朝鮮が国際社会に加わる必要なチケットを得るためにも必要なことだ。欧州連合(EU)との関係改善のためにも、人権改善は必要ではないだろうか」

オーバードーファー教授は、「北朝鮮の金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官が米国を訪れ、近道(short cut)を取り上げたと聞いた」とし、高官級(外相や首脳会談を意味する)会談の可能性についてただした。

ヒル次官補は、「北朝鮮は近道に関心を持っているが、彼らは、マカオの銀行BDAに凍結された資金の問題で2週間を浪費し、米国代表団は待ち続けた。高官級会談について、米国が急ぐ理由はない」と述べた。さらに、「むろん、核問題の解決過程はとても長い過程になることが予想されるため、高官級の出会いは役に立つだろう。高官級が加わることで、核問題だけでなく、韓半島全体の争点も扱うことができ、問題解決に必要な動力(momentum)が増えるだろう」との見解を示した。

さらにヒル次官補は、記者団との一問一答で、「先週北京での北朝鮮代表団の態度を理解するのか」という質問に、「むろん彼らの行為は間違っている。しかし、私たちは北朝鮮を助けようとし、私たちとしても一部困難な決定を下した」と述べ、困惑した心情を率直に吐露した。

そして、「しかし、北朝鮮が非核化の約束を守っていないとは考えていない」としたうえで、「もし、北朝鮮が合意を拒否するなら、私たちは他の道を選ぶ。その時、米国は一人ではないだろう」と警告した。



srkim@donga.com sechepa@donga.com