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盧大統領「韓国が生きるためには親米も親北朝鮮も」

盧大統領「韓国が生きるためには親米も親北朝鮮も」

Posted March. 27, 2007 07:29,   

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盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は25日、「今後大韓民国が生きていくには、親米でもあり親北朝鮮でもあらねばならない」としつつ、「北朝鮮を韓国の敵と見なして、その憂患をいつまで背負おうというのか」と述べた。

サウジアラビアを公式訪問中の盧大統領は同日夕方(韓国時間26日未明)、リヤド・アル・ファイサリアホテルで開かれた同胞懇談会で、「この世で、大韓民国に親北朝鮮政権があり得るか」とし、このように述べた。

また盧大統領は、「(ベトナム派兵、中東特需に続き)3番目の特需は北にある。北朝鮮が開発されれば、韓国経済が再び強い競争力を持ち、世界市場に力強く進出する契機になる」と強調した。

そして、「南北関係が開かれ、韓国の道路と鉄道が中国やロシアで連結し、満洲や沿海州の開発が実施され、韓国の商品が鉄のシルクロードを通って欧州へ列車で結びつくような時代が来れば、韓国経済が再び機会を迎えるだろう」と見通した。

盧大統領は特に、「北朝鮮への一方的支援」に対する批判世論を取り上げ、「これまで批判を強く受けた。北朝鮮に『厳しくしない』と、特に与えたものもないのだが。その程度の(北朝鮮)支援は絶対に実施しなければならない。未来のための投資だ。支援したからといって、北朝鮮寄りの政権だと言えるのか」と反ばくした。

盧大統領は2月のイタリア公式訪問の時も、同胞懇談会で、「北朝鮮の要求通りに与えて問題を解決しても、元が取れる商売だ」と発言している。

しかし、政府の北朝鮮支援に対しては、これまで莫大な支援をしてきたが、その結果は特にこれといったものはなかったという批判的な見方が多い。過去の北朝鮮支援の効果が十分に検証されていない状況で、性急にこれを上回る大規模な経済支援を推進することは危険だという指摘だ。

北韓大学院大学の梁文秀(ヤン・ムンス)教授は、「北朝鮮支援が結実を見るためには、いくつかの条件が解決されなければならないため、かなりの時間が必要だ。特に核問題と米朝関係および南北関係の改善が最大変数になるだろう」と述べた。

統一部によると、98年以降、現物支援を含む公式の北朝鮮支援額は、政府が支援した1兆7005億ウォンと民間支援5998億ウォンで、総2兆3003億ウォン(約24億5000万ドル)にのぼる。これは、05年の北朝鮮の年間予算を北朝鮮の公式為替レート(1ドル=150ウォン)に換算した25億9000万ドルに迫る規模だ。

しかし、北朝鮮に提供するコメ借款価格(国際コメ価格)と国内産のコメ価格の差額を保全するために出費した糧穀管理特別会計資金と北朝鮮の災害復旧支援を含めば、参加型政府発足後、昨年8月までに実施された北朝鮮支援は、合わせて3兆709億ウォンとなる。野党ハンナラ党議員は、開城(ケソン)工業団地および金剛山(クムガンサン)観光関連費用まで合わせた場合、約8兆ウォンが北朝鮮に渡ったと主張している。

高麗(コリョ)大学北朝鮮学科の南成旭(ナム・ソンウク)教授は、「この8年間、少なからぬ金額が支援されたが、その恩恵が北朝鮮住民に渡ったのか政権に渡ったのか、評価する必要がある」と述べた。大規模な支援にもかかわらず、北朝鮮の改革開放の水準や北朝鮮住民の生活の質の改善には、大きな進展がなかったということだ。

いっぽう盧大統領は、6者協議の展望について、「今回はうまくいくという私の言葉が当たれば、肩に力が入る」と述べ、協議が進展するという自信を示した。

これは22日に北京で終わった6者協議が、マカオの銀行「バンコ・デルタ・アジア(BDA)」に凍結された北朝鮮資金2500万ドルの送金問題のため成果なく中止されたが、すぐに送金問題が解決されるという意味に読める。韓国政府内では、送金問題が解決するのに少なくとも1〜2週間かかるという見方が強い。

盧大統領は、米国が北朝鮮の姿勢を最大限受け入れる確固たる意志を示していることに重きを置いて、6者協議の展望を明るく見ているようだ。

盧大統領はまた、今回の6者協議で、北朝鮮が資金の回収と非核化措置によるエネルギー・経済・人道的支援を切実に望む姿勢を見せていることにも、影響を受けたという。

外交筋は、「北朝鮮は、支援を受ける問題を論議している時、不憫に思えるほど消極的な姿勢だった。特定の支援の要求はなく、『何を提供できるのか先に提示すれば考える』と弱腰に出ていた」と伝えた。

しかし、このような北朝鮮と米国の態度が、大統領が公式の席上で会談の展望を保障するほど確実な根拠になるのか、懐疑的な反応もある。

ある政府関係者は、「協議がうまくいくよう後押しするという意志の表現ではないか。盧大統領特有の『楽観主義』と見ればいい」と述べた。