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[オピニオン]仁川・松島の3キロの長蛇の列

[オピニオン]仁川・松島の3キロの長蛇の列

Posted March. 13, 2007 07:13,   

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週末のテレビ・ニュースでは、仁川松島(インチョン・ソンド)の「ザ・プラウ」オフィステル現場で、申し込み受け付けを2日後に控えた10日未明からできている長い列を映した。氷点下の寒さの中で、テントも数ヵ所に張られていた。申し込みの待機者たち同士が分け合った待機番号チケットのうち、最も早い番号は1枚当たり数十万ウォンを上回った。身を切るような風に吹かれても、毛糸の服に包まれて満面に微笑をたたえている若い番号の待機者たちは、7000万ウォン〜1億ウォンの「P(プレミアム)」を手にする思いで、うきうきしているようだった。

◆投機過熱地区においてもオフィステルは住宅ではなく、転売が認められる上、申し込み通帳もいらない。分譲の抽選に落ちると、手付金を直ちに返してもらう。その上、コーロン建設が分譲する今回のオフィステルの1坪あたりの分譲価格は650万ウォンで、周辺の価格より1坪当たり約500万ウォン安いという分析も出た。現場の熱気は、「申込金3500万ウォンずつ持って、早く集まりなさい」という叫び声として伝わって当然だ。123世帯の分譲に数万人が駆けつけ、数百倍の競争が予想されたが、かえってそうならないほうが不自然だ。ならば、どうして、インターネットでの受付をしなかったのだろうか。

◆申し込みの受付はすぐ中止された。徹夜で待っていた人たちの列と、昨日の朝に新しくできた列がごった返し、喧嘩が起きたからだ。コーロン建設側では、「仕方なく、インターネットでの申し込み受付に変えざるをえなくなり、銀行と協議した後、申し込み日程を発表する」と発表した。避けられる騒ぎを起こしたのは残念だ。同オフィステルが建てられた国際業務団地は173万坪規模で、02年から開発が進んできた。これまで、「業務施設への投資は低迷しているのに、住居施設を増やして開発の利益だけ手にする」という批判を受けてきたところだ。国内外の企業の投資申し込みの行列が、今回のように3キロの長蛇の列とまではいかなくとも、300メートルでもできればいいものを。

◆「松島と狂風」で確認されたことは、投機待機の資金が依然として豊富だという事実だ。政府の「超精密税金爆弾」は取引を萎縮させ、住宅価格の方向を変えることには成功したが、投機性資金が生産部門に流れるようにすることはできなかったのだ。住宅価格の抑制だけを目標にしてきた不動産対策の限界であり、逆説だ。政府のマンションの分譲価格の引き下げを誘導する方針も、申し込みの暴風を広げてしまう公算が大きい。

洪権憙(ホン・クォンヒ)論説委員 konihong@donga.com