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学問の研究競争力のカギは「統合」

Posted March. 12, 2007 07:18,   

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ソウル大学が、グローバル強者に一気に追い付くために、「学問間の壁崩し」を選択した。

ソウル大学自然学部は、3月から実施した「挑戦課題事業」に選ばれた二つの研究の中心が、「学問統合」だと11日、明らかにした。挑戦課題事業は独創的かつ冒険的研究について研究の成敗を問わずに2年間、毎年最大1億ウォンを支援する画期的な制度。

▲学問統合でノーベル賞に挑戦〓2月末に9対1の競争を勝ち抜いて選ばれた課題は、物理天文学部ホン・ソンチョル教授の「分子ピンセット技術と1分子Fret技術の統合による遺伝子発現の力学的な調節システムの研究」と地球環境科学部の李ソングン教授による「次世代インサイチュー(In−situ)高圧の核磁気共鳴分光分析プロブ(probe)の開発と応用」だ。 この二つの課題はそれぞれ「物理学と生物学」を、「地球科学、物理学、化学」を統合する研究だ。

ソウル大学自然学部の関係者は、「学問統合を導き出すこの二つの研究が成功した場合、ノーベル賞も受賞できるほどの世界的研究になる」と説明した。

ソウル大学医学部も、4月から自然学部と「学制間の共同研究事業」を初めて試みて、新しい研究分野を切り開く。同事業は既存の生命科学と医学の共同研究とは違い、数学と医学、統計学と医学など異種学問間の研究をまず選び、課題当り1年間最大6000万ウォンを支援する。

学問統合の動きは学部の統合講座の活性化につながっている。ソウル大学は「連合専攻制」を二つから20余りに拡大する予定だ。連合専攻は多くの専攻から核心教科目を選んで一つの新しい統合専攻を開発する制度だ。現在、工学、経営学、人文学、社会科学などを統合した「情報文化学」と工学と経営学を統合した「技術経営」が実施されている。

ソウル大学の基礎教育院も統合講座である「学問と科学研究倫理」を早ければ来年1学期に開設する。同講座は、学問の姿勢と倫理について人文、社会、自然領域を統合して教える。人文学部もロシア、中南米、欧州、中国などの地域について人文学部、社会学部、経営学部の科目を融合した「地域融合専攻」を検討している。

▲増える学問統合講座〓他の大学も統合講座の数を増やすなど、世界的な流れである「学問間の壁崩し」を積極的に受け入れている。

高麗(コリョ)大学は今年、教科課程の再編のために核心教養に統合領域である「社会的葛藤の解決策領域」「学問間の通渉領域」「社会的葛藤の解消・リーダーシップ・創造力」など3領域を2008年の1学期から追加することを検討している。また、同時期に統合講座形態の「学習者要求の教科目」を開設する予定だ。

漢陽(ハンヤン)大学は、すでに学問統合を学部レベルで本格化している。今学期から実施される「21世紀の遂行人文学のグローバル人材養成事業」は、人文学部の学生が各専攻を維持しながら、統合プログラムである「科学技術学」「公共遂行人文学」「メディア文化」「外国コミュニケーション」のうち、一つを義務的に選択するように制度化した。

漢陽大学英語英文科の金誠濟(キム・ソンジェ)教授は、「自分の分野を超えて各分野とのネットワークを眺めることができる能力があってこそ、複合的な社会で現場感覚と世界競争力をつけることができる」と統合学問教育の必要性を説明した。

成均館(ソンギュングァン)大学哲学科の李鐘𨛗(イ・ジョングァン)教授も、「最近の新入生は、高校の課程で暗記力だけ学んで入ってくる場合が多いので、一つの事案について多くの分野の知識を統合した教育がもっと必要だ」と話した。