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造船業界の好況で新規会社が大幅増加

Posted March. 09, 2007 05:41,   

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「過剰投資」なのか、「ニッチマーケット」の堀り起こりなのか。世界の造船業の好況を背景に、新規の中小造船会社が大幅増加している。船舶の一部分を造る装備メーカーや船舶の修理を担当していた専門会社が造船会社に生まれ変わっている。建設会社、鉄道車両メーカーが中小の造船メーカーを買収し、市場に参入するケースもある。

現代(ヒョンデ)重工業、三星(サムスン)重工業、大宇(テウ)造船海洋など、既存の造船会社は「好況期の過剰投資は不況期での共倒れにつながりかねない」と懸念している。一方、新規造船会社は「選択と集中によるニッチマーケット参入」とし、事業の成功への自信を示しており、実際にどのような結果を招くかは、もう少し見守る必要がある。

●世界の造船好況を背景に積極的な投資

8日、産業資源部と造船業界によると、2000年代に入り、海外受注を目指して新たに設立された造船会社は合わせて10社あまり。海外受注を専門としている既存の造船会社の集まりである韓国造船工業協会のメンバーが9社であることを考えると、ここ4、5年で倍増したことになる。

後発組は施設投資にも積極的だ。最近、造船業に進出したテジュグループ系列の「大韓(テハン)造船」は、全羅南道海南(チョンラナムド・へナム)に1兆ウォンを投じて造船所を建設しており、「C&重工業」も全羅南道木浦(チョンラナムド・モクポ)に約142ヘクタール規模の造船所を建設中だ。

SLS造船(旧シンア造船)は今年初頭、全羅北道群山(チョンラブクド・クンサン)に5200億ウォンを投資するという計画を発表しており、船舶装備を製作してきたソンドン造船海洋やSPP造船も最近、新規設備投資を行ったばかりだ。このように、新規造船会社が増えた上、投資も活発になっている背景には、1990年代末以来好況が続いている世界の造船景気がある。

●先発組、「造船業の分業システムを乱す恐れがある」

後発組を見つめる先発組の目は冷ややかだ。造船業のような巨大設備産業は、産業の性格上、規模拡大は容易だが一度拡大してしまえば、縮小は難しい「不可逆性」を持っているためだ。好況期には問題にならないが、不況期には需要の変化に柔軟に対応できず、廉価受注など、出血競争が避けられないという主張だ。

国内造船業界の分業体制が崩れるのも問題と指摘されている。造船業は、新造船と装備メーカー、船舶修理会社など、前方部門と後方部門のバランスが重要なのに、すべての会社が新造船市場に参入した結果、後方部門が弱体化すれば、韓国の造船業としては「不幸」であるという。

韓国の大手3社のある役員は、「大手が中国に大型装備工場を建設しているのも、韓国では競争力のある装備メーカーがなかなか見つからないためだ。中小の造船会社がお金で人材を引き抜くのも問題」と指摘した。

●後発組「主力船種のバラ積み船の需要は安定的」

後発組の反論も根強い。造船業全体の市況を見渡すよりは、船種別、船級別に分けて市況を読む「ミクロな目」が必要だと主張している。

例えば、石炭や穀物などの比重の小さい粉流体を運ぶバラ積み船と石油化学製品を運ぶケミカルタンカーの需要は、今後10年は安定していると見ている。特に後発組の主力船種であるバラ積み船の場合、建造から20年以上経った老朽船舶が多い上、世界の原材料の移動物量も着実に増えており、継続的な需要を見込んでいる。

ソンドン造船海洋の柳観洪(ユ・クァンホン)会長は、「新規会社が生き残れるかどうかは、選択と集中にかかっている」と説明する。C&重工業の金容昇(キム・ヨンスン)社長も、「韓国造船業の競争力は、優秀な人材と装備メーカーにかかっているため、それらを総合管理する能力さえ備えれば、中国との技術格差を維持しながらニッチマーケットに入り込むことは可能だ」と述べた。



changkim@donga.com