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[オピニオン]ソウル大薬大の英雄たち

Posted March. 08, 2007 07:24,   

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どのような環境でもうまくできる組職があり、できない組職がある。できない理由を挙げると、過去の出来事や他人のせいなど数え切れないほどだ。経営コンサルティング会社のマッキンゼーは2005年、米国、英国、フランス、ドイツの約700社を対象にうまくいく要因を調査した。業種、政策、文化、地理などを押しのけ、第1位になったのが「管理」だ。管理者が最高志向の目標を明確にしながら自律性を強調し、教育訓練で裏付けたら、生産性が6%ポイント上昇した。

◆企業ではないが、ソウル大学薬大「発癌機転および分子・癌予防の国家指定研究室」もこの範疇に属するだろう。米国癌学会は毎年「若い科学者賞」を申請した世界の科学者2万人余りのうち、50人に賞を与える。ソウル大学のこの研究室で8年連続受賞者が出た。徐栄俊(ソ・ヨンジュン)指導教授は、最初からグローバル競争を目標に掲げた。外国の教授を多く招請し、国際学会の参加と学会誌の寄稿を励ました。世界水準の論文を随時紹介したところ、研究員らが自律的に決めた研究テーマも水準が高くなった。

◆5年連続でこの賞をもらうナ・ヘギョン博士は、「国際学会によく行ったら、聞こえなかった英語もある瞬間から聞こえてきた」と話した。3度目の受賞の李ジョンサン博士は、「それぞれ強い分野に集中することができ、良い成果を上げたようだ」と話した。この研究室が国際舞台にそっぽを向き、研究のグローバル化に挑戦しなくても同じ成果が出ただろうか。

◆マッキンゼーはドイツとフランスの労働者も生産性では米国や英国に劣らないとした。両国が英米式の管理制度を取り入れて実行すれば、競争力が大きく上がるという分析だ。大変でもグローバル競争は発展を導くターボエンジンだ。2004年のノーベル経済学賞受賞者であるエドワード・プレスコット米アリゾナ州立大教授は「競争に対する開放性が富を拡大する鍵」と、最近米ウォルストリートジャーナルを通じて明らかにした。私たちには徐栄俊教授のような管理者がもっと多く必要だ。ソウル大薬大の研究員のような若い科学者たちはなおさらだ。

金順徳(キム・スンドク)論説委員 yuri@donga.com