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初の女性首相、10ヶ月間で残したものは

初の女性首相、10ヶ月間で残したものは

Posted March. 06, 2007 07:15,   

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昨年4月、憲政史上初の女性首相に任命された韓明淑(ハン・ミョンスク)首相が7日、10ヵ月ぶりに政治の一線に復帰する。

韓首相は就任当初、「象徴的存在」という批判もあったが、昨年金秉準(キム・ビョンジュン)副首相兼教育人的資源部長官の去就問題、インターネットでのロット発行の中止など各種の懸案については自らの考えを明確に表明したという評価を受けた。しかし、その政治的な手法のため論争を呼んだこともある。

▲論争となった事案〓韓首相が国政調整者の顔を見せたのは昨年7月。当時、金副首相が盗作問題で辞任要求の圧力を受けた際、韓首相は「政治的論争の解消のために首相に与えられたすべての権限を行使することができる」とし、解任建議案を行使できることを表明した。その直後、金副首相は自ら辞任しており、政治的論争も消えた。

政府が昨年11月に取り入れる予定だったインターネットでのロット事業が撤回されたのも、韓首相によるものだった。「パダイヤギ(海の物語)」など賭博性のある成人向けゲームの蔓延が社会問題になっているにもかかわらず、首相室傘下の宝くじ委員会がインターネットでのロット事業を引き続き推進しようとしたため、韓首相は「政府が賭博性のゲームを取り入れることができるか」と、これを止めるよう指示した。

韓首相はまた、昨年、北朝鮮のミサイルと核実験により安保への不安が高まった時は「西海(ソヘ)交戦」部隊である海軍2艦隊、韓米連合司令部、在郷軍人会などを訪問した。

▲政治家首相の限界〓韓首相は「民生首相」を掲げたが、実際には経済分野でこれといった業績を上げたとは言いにくい。不動産価格の急騰については政府の失策を国民に謝罪したが、これを正す努力は十分でなかったという評価だ。

一方、与党の潜在的大統領選挙の候補に名が挙がり、政治的な手法が論争となった。1月末の盧大統領の電撃的な改憲提案後、韓首相は否定的な世論にもかかわらず政府に憲法改政推進支援団を設置し、自ら「責任」を負った。

また、先月には4・25国会議員の補欠選挙が行われる全羅南道務安(チョンラナムド・ムアン)を訪れ、木浦(モクポ)空港周辺の高度制限を緩和し、野党から「選挙用のばら撒き政策」という非難を浴びた。これは京畿道(キョンギド)の「ハイニクス半導体」「新世界(シンセゲ)チェルシー流通団地」などに対する政府の規制との比較対象となり、公平性の論議を呼んだ。

一方、韓首相は2日、各界人士1000人余りに「これから政治家として国の発展や国民の幸福を考えながら仕事をしたい」という内容の別れの手紙を送った。



sys1201@donga.com