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「北朝鮮への支援、非核化との分離は危険」 米CSIS顧問インタビュー

「北朝鮮への支援、非核化との分離は危険」 米CSIS顧問インタビュー

Posted February. 28, 2007 06:53,   

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「長く困難な過程に進入したに過ぎない。6者協議の成果に対する韓国政府の楽観と熱狂が、北朝鮮の支援を非核化問題と分離させる危険に陥らないことを願う」

クリントン政府時代、国務省副次官補及び次官補(非拡散担当、92〜01)として北朝鮮との交渉を主導したロバート・アインホン戦略国際問題研究所(CSIS)顧問は26日、東亜(トンア)日報のインタビューに応じ、2・13北京合意を実質的な進展に導くためには、韓米両国が忍耐と冷徹な判断を失ってはならないと忠告した。以下は本紙記者とのインタビュー。

——北京合意後をどう展望するか。

「北京合意は肯定的な一歩だ。しかし、履行の過程は容易ではないと予想される。北朝鮮が合意事項の最小限のことを履行することが、最善の状況になるだろう。第2の段階で、北朝鮮が核計画に対して完全かつ正確に申告しなければならないが、推測ではあるが、北朝鮮の申告は(米国が見て)適切ではない内容になるだろう。例えば、核心的イシューである高濃縮ウラン(HEU)問題に対して、北朝鮮がこれまで行なったことをすべて申告する可能性は低い。北朝鮮が、『HEU施設を獲得しようとしたが成功できず、かなり前に断念して少し輸入した装備はすべて廃棄した』と申告したと仮定しよう。米国はそれは『信じられない』と言わなければならないが、それには、それを裏付ける資料を突きつけなければならない。廃棄した記録がどこにあるのかも問題になる。『核施設の不能力化』概念自体も、北朝鮮は完全に異なる意見を持ち出す可能性がある」

——ブッシュ政府の態度は変わらないのか。

「ブッシュ政府がどれほど忍耐をもって妥協する用意ができているか、私たちはまだ答えが分からない。ブッシュ政府は依然として分裂している。北京合意による費用は、それだけの価値がある支払いであり、初期のエネルギー支援5万トンは、米国民の税金とは関係がないにもかかわらず、共和党内では北京合意への攻撃が出ている。したがって、状況はさらに悪くなるだろう」

アイホン顧問は、「長く困難なプロセスに入った」としたうえで、「非常に遅く苦しく、悩み絶望させるような過程になるだろう。しかし、それが期待できる最善のものである可能性が高い」と強調した。

「私の経験によれば、北朝鮮との交渉は、圧力をかけ続けなければならない過程だ。いかなることも容易には訪れない。忍耐強く執拗に追求し、北朝鮮が協力しない場合、費用を支払うほかないという事実を分からせなければならない」

——今日、平壌で南北閣僚級会談が7ヵ月ぶりに開かれたが…。

「南北協力を理解し支持する。しかし、北朝鮮への協力は、韓半島非核化プロセスに最大限役に立つように核問題の進展に相応して実施されなければならない。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府が6者協議にあまりにも熱狂して楽観し、北朝鮮への協力を非核化問題と分離させる危険がある。北京合意後の盧大統領と統一部長官の発言は、「韓国が南北協力を非核化問題と分離させようとしている」という信号として北朝鮮が受け入れる恐れがある。もし、北朝鮮に無条件に支援するという信号を送る場合、北朝鮮の前向きな態度を引き出すことは難しいだろう。対北朝鮮協力の基準を、非核化に向けた実質的かつ確認可能な進展に合わせるのが重要だ」

——盧大統領は、「いくら与えても儲かる商売」と言ったが…。

「北朝鮮が非核化に進展を見せないにもかかわらず、北朝鮮支援が韓国の利益になるように『装おう(pretend)』ことは誤りだと考える」

——先週、韓米国防長官が合意した戦時作戦統制権の移管についてどう考えるか。

「2009年と2012年のうち、時期を最大限延ばしたことはいい決定だ。あることを行なう時、デッドラインが必要なのは事実だ。しかし、統制権が移管された時、韓国が追加防衛の責任を引き受ける準備が完全にできていなければならない。北朝鮮核問題の進行状況を見守りながら、このイシューを延期する案があったなら、私はその方をもっと好んだだろう。移管時期を確定したことについて、『北朝鮮の核状況だけでなく、韓国の準備が完了したかどうかを評価する機会がなければならない』という論争が起こることを理解する。2012年を目標にし、実行の過程で北朝鮮の核状況と韓国の準備完了という2つの重要な要素を十分に考慮し、柔軟に判断してほしい」



sechepa@donga.com