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零細な自営業者4万8000人が単純労務職へ

零細な自営業者4万8000人が単純労務職へ

Posted February. 27, 2007 06:54,   

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ソウル蘆原区上渓洞(ノウォング・サンゲドン)で小さな飲食店を営んでいたチョン某氏(57)は先月末、店をたたんだ。

4年前に会社を辞める時に受け取った退職金をはたいて始めた事業だったが、昨年の秋から賃借料も払うことができず、借金が増え始めた。18坪のマンションを担保に金を借りようと思ったが、すでに家を担保に1億ウォンを借りていたチョン氏に追加で貸し出してくれる銀行はなかった。

結局、あるマンションの警備員に就職したチョン氏は、「105万ウォン程度の給料をもらっても、利子を払うことさえ苦しい」と話した。

統計庁が26日に発表した「2006年人力実態調査の結果」によると、2005年9月から昨年8月までの1年間「サービス・販売従事者」からチョン氏のような「単純労務職」に職種を変えた労働者は、4万8000人だった。サービス・販売従事者は零細な自営業者と従業員が大部分だ。

また、同期間中に単純労務職に転職した機能・機械操作・組み立ての従事者は4万6000人だった。事務職従事者(1万1000人)、専門・技術・行政管理者(7000人)なども含めると、同期間中に単純労務職に転職した人は計11万7000人だった。

一方、単純労務職から他の職種に転じた労働者は8万1000人に止まった。

単純労務の従事者は統計庁が告示する韓国標準職業分類のうち、賃金水準が最も低い職群で、建設の下働き、環境美化員、警備員、駐車管理員などがこれに含まれる。2005年基準で単純労務職の平均賃金は事務職の半分水準(53.1%)だった。

統計庁の関係者は「単純労務職は相対的に専門知識など資格基準が低いため、他の職種で競争力を失った人々が新たに進入する事例が多い」と話した。

サービス・販売(自営業)で単純労務職に転じた人が多かったのは、経営悪化により倒産する自営業者が増えたからと見られる。

LG経済研究院のシン・ミンヨン研究委員は「最近、総負債返済割合(DTI)の拡大適用など家計への貸し出し規制が厳しくなり、自営業社の構造調整がさらに加速化するものと予想され、状況は一層悪化する可能性もある」と指摘した。



jarrett@donga.com sanjuck@donga.com