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「積極的な海外進出を目指す」韓国投資金融持株・金ナムグ社長

「積極的な海外進出を目指す」韓国投資金融持株・金ナムグ社長

Posted February. 20, 2007 07:21,   

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▲上半期にインドネシア原材料ファンドを市販する予定〓「ベトナムを足場にして『モンゴル、中国、ベトナム、インドネシア、インド、カザフスタン』をつなぐ『金融シルクロード』と開拓します」。金ナムグ(44、写真)韓国投資金融持株(韓国金融持株)代表理事社長が海外進出に対して強い意欲を示した。

金代表はこのほど、ソウル永登浦区汝矣島洞(ヨンドゥンポグ・ヨイドドン)にある本社の執務室で行った東亜(トンア)日報との単独インタビューで、「昨年の売り上げで海外が占める割合は4%にすぎないが、2009年12%、2013年には20%へ押し上げる」と、海外投資計画を公開した。金氏は昨年6月、国内金融会社としては初めて「ベトナムファンド」を開発したのに続いて、今年上半期(1〜6月)にも国内最初のインドネシア原材料公募ファンドを市販する予定だと付け加えた。

東遠(トンウォン)グループの金在哲(キム・ジェチョル、72)会長の長男である金代表は、韓国金融持株の最大株主(20.9%)で、子会社の6社のうち最大規模の韓国投資証券(韓国証券)の副会長を務めている。

韓国金融持株は旧東遠証券と旧韓国投資証券の合併で誕生した韓国投資証券(持分100%)、韓国投信運用(99.5%)、韓国バリュー資産運用(100%)、韓国投資相互貯蓄銀行(98%)、韓国投資パートナーズ(100%)、コーナストーンエクィティパートナーズ(100%)の6社を子会社として傘下に収めている。

▲ベトナム政府と合弁の証券会社の設立に向けた動きに拍車〓金代表は、「今年初め、ベトナムのある政府機関が提案した合弁の証券会社の設立を前向きに検討している」と述べた。今年、550社の民営化、100社の上場を計画しているベトナム政府と合弁の証券会社を設立すれば、ベトナムに進出する上で優位に立つのは確かであるため。

国内金融会社のベトナムへの投資が「過熱」だという一部の指摘に対しても金氏の考えは違っていた。「ベトナムの証券市場(ホーチミン証券市場とハノイ証券市場)の05年末の時価総額は5300億ウォン(上場会社39社)にすぎませんでしたが、昨年末は15兆ウォン(上場会社195社)に拡大しました。進出速度のみを調節すれば、過熱と見るのは難しいです」。

ベトナムを国内ファンドの投資対象としてばかり見ているわけではない。今年5月ごろ、現地にオフィスを構えて年末まで合弁の証券会社を建てれば、1、2年後にはベトナムで地元の人を対象に直接金融業が営めるという抱負を持っている。

金代表は、「年4〜5%しか成長できない韓国ではこれぐらいの収益しか期待できない」とし、「海外へ目を向ければ、多少リスクが高くても年9〜10%台の高収益が可能だ」と強調した。

これに向け、ベトナムを足がかりにして「金融シルクロード」を開拓するという「ロードマップ」を構想していると述べた。モンゴル、ベトナムなどが「韓国型経済成長モデル」を目指している点も進出に有利な点だと述べた。

▲「投資専門の金融グループに跳躍します」〓積極的な海外進出は、政府が2009年の施行を目指している「資本市場統合法」の導入とも密接な関わりがある。この法案が施行されれば、投資の実力と数兆ウォンの自己資本を兼ね備えた金融会社だけが生き残れる。金代表は、「年間15%ずつ7年間成長すれば、昨年末を規準に、自己資本1兆8000億ウォンを増資しなくても5兆ウォン台まで育てることができる」と述べた。

また、投資銀行(IB)業務に力を注いできた旧東遠証券と資産管理(AM)に強みを持つ旧韓国投資証券の合併で誕生した現在の韓国証券は、相対的に有利な立場にあるとも述べた。

「上場企業の株式を除けば、投資金融商品はほとんどIB業務から供給されます。例えば、不動産プロジェクトファンドがそうですね。我々は投資金融商品を作る能力、この商品を販売する能力ではいずれもライバル会社をリードしています」

韓国金融持株が証券業に偏っていて、金融持株として「翼」を兼ね備えていないために、合併買収(M&A)にも積極的な意思を示した。「金融持株とはいえ、まだ保険も銀行もありません。お金が儲けられるM&Aでは全ての可能性をオープンしています」。



larosa@donga.com