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[オピニオン]党の投機屋

Posted February. 03, 2007 03:42,   

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1995年、政界に復帰して統合野党である民主党を分裂させ、新政治国民会議結成の先頭に立った金大中(キム・デジュン)前大統領は、数日間夜を徹して悩んだ。白い紙の一方の片隅に新党結成の有利な点、もう片隅に不利な点を書き並べた結果、有利という論拠がより多かった。「正気の沙汰だ」という批判世論が強かったが、金前大統領は新党結成を決行し、「飼いうさぎ」を捕えた後に「野うさぎ」を捕ると言って、金鍾泌自民連総裁(当時)と手を結ぶDJP連合戦略で1997年の大統領選で勝利した。

◆盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は、民主党の分党に反対して決裂したものの、大統領選直前に金前大統領陣営に合流した「統推(国民統合推進会議)」のメンバーだ。しかし盧大統領自身も、金前大統領が創った新千年民主党を壊してヨルリン・ウリ党を結成し、第17代総選で「弾劾風」を追い風に過半数議席を確保する大技を演じた。そんな盧大統領が、今は与党の分党を阻止することに必死だ。側近を総動員して離党派議員の説得に乗り出す一方、私的な席では、「(私が一言言ったら、)高建(コ・ゴン)が崩れたのを見たか」と言って、「大統領の力」を誇示したという。党内では、「退任後の政治」を念頭に置いた行動だという分析も出ている。

◆しかし、「盧武鉉(ノ・ムヒョン)の旗印ではだめだ」という切迫感のため、金ハンギル、康奉均(カン。ボンギュン)議員などの中道実用派議員20〜30人は、来週にも離党を決行する予定だ。現実的にも、新党結成はもうかる商売だ。交渉団体(20人)さえ超えれば、国庫補助金の半分をウリ党やハンナラ党と均等に配分されるためだ。1分期の国庫補助金支給日(15日)までに新党が結成されれば、今年の支給分569億4000万ウォンのうち95億ウォンを、5月15日以前に結成されれば、72億ウォンをひとまず手に入れることができる。

◆新党が結成されれば、1963年の政党法が作られて以来、116番目の政党となる。ウリ党も、14日の全党大会で統合新党の結成が決議されれば、3年3ヵ月で幕を下ろすことになる。韓国の政党の平均寿命3年2ヵ月よりも少し長く生きたわけだ。このように権力を狙って仲間を裏切り、節操に欠ける行為が幅を利かせれば、将来の世代が何を見て学ぶのだろうか。「韓国経済は『土地投機屋』が、政治は『党投機屋』がだめにする」という言葉が身にしみて実感される。

李東官(イ・ドングァン)論説委員 dklee@donga.com