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潘基文・事務総長「廃墟から立ち上がった韓国を見よ」

潘基文・事務総長「廃墟から立ち上がった韓国を見よ」

Posted January. 30, 2007 06:47,   

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「韓国がそうしたように、アフリカでも団結した目標意識を持って発展を成し遂げよう」

潘基文(パン・ギムン)国連事務総長がアフリカ連合(AU)首脳会議で、戦争の廃墟から立ち上がり、奇跡的な発展を成し遂げた韓国の成功事例を紹介した。また、スーダンでの暴力事態を終息させなければならないという点を強調し、「首脳会議でこの重要な懸案が合意に達することを期待する」と訴えた。

▲「病んだ国から経済強国へ」〓潘事務総長は29日、エチオピアのアディスアベバで開かれたAU首脳会議の演説で、アフリカが紛争の苦痛を終えて目標を一致させ、発展を成し遂げなければならないと訴え、廃墟の中から発展を果たした韓国の事例を紹介した。

潘事務総長は演説で、「韓国での幼少時代の経験を通じて、戦争が崇高な生命と繁栄の機会をどのように奪うかよくわかっている」と述べた。

そして、「お婆さんたちが古物を求めてさまよい、子どもたちが汚染された水を飲み、栄養失調で苦しむ姿を目撃した。戦後に続く苦痛と飢え、病気も目の当たりにした。幼い時に見た、このような光景は今も忘れない」と述べ、過去の経験を紹介した。

潘事務総長はさらに、「その後(韓国人たちが)団結した目標意識を持ち、経済活動そのものがなかった病んだ国から、いかにして活気に満ち、生産的な社会を作り上げ、経済大国に成長したのかも、同時に目にした」としつつ、「アフリカでも、このような発展事例が適用されることを願う」と主張した。

潘事務総長は、「韓国は目標意識があったため、国際社会の積極的な支援と国民の勇気、そして決断力を結合することができた。アフリカでも、韓国のように団結した目標を持ち、発展を実現させよう」と訴えた。

▲「ダルフール紛争の早期終息を」〓潘事務総長は演説で、スーダンの暴力事態による弊害を終息させなければならないと述べ、首脳会議で同問題の合意に達することを重ねて主張した。

潘事務総長は29日午後、AU会議でスーダンのバシール大統領と会って、別途に同問題を話し合う予定であり、会談の結果が注目される。

潘事務総長は28日、コンゴ民主共和国の訪問を終え、エチオピアに向かう国連飛行機内で、記者団に対し、「ダルフール紛争の解決のために、スーダンのバシール大統領とも日曜日(21日)に電話で話し合った」とし、ダルフール紛争解決の実行案を早期に推進する考えを明らかにした。

潘事務総長は、ダルフール紛争で数百万人が苦痛を受けてきたことを考えなければならないとし、「バシール大統領との会談を通じて、共同声明まで出せるかどうかわからないが、約束ではない行動を引き出すよう努力する」と強調した。

潘事務総長は、ダルフール紛争解決のために、平和維持軍の派遣の期限を設定するかどうかを問う質問に、「期限を決めて事を推進すれば、その期限を越えた場合、政治的危険性がある」とし、「最大限早期に事態解決案を推進するのが原則だ」と説明した。

潘事務総長は同日、コンゴ民主共和国を去る前に、東部中心都市であるキサンガニで、ジョゼフ・カビラ大統領と会い、ダルフール紛争を含む地域紛争解決の協力案を話し合った。

スーダンのダルフールでは、アラブ系政権層と黒人キリスト教勢力の間の対立で、2003年以降20万人の死亡者と数百万人の難民が発生した。国連は、ダルフール地域に配置された7000人規模のアフリカ連合軍の代わりに、2万人規模の国際平和維持軍を配置する決議を昨年採択したが、バシール大統領がこれを拒否したことで、実現されていない状態だ。



kong@donga.com