Go to contents

リリー元駐韓米国大使「金正日、年内訪韓の可能性大」

リリー元駐韓米国大使「金正日、年内訪韓の可能性大」

Posted January. 20, 2007 04:59,   

한국어

ウィリアム・ペリー元米国防長官が18日、「北朝鮮が核施設を拡大し、核兵器の大量生産を追求するなら、米国は軍事行動に出てでも、これを事前に破壊するべきだ」と主張した。

1990年代初めの北朝鮮核危機当時、クリントン政府の国防長官として、北朝鮮核施設の先制攻撃(surgical strike)の準備作業を行ったペリー元長官は同日、米下院外交委員会の北朝鮮核聴聞会に出席し、このように述べた。

ペリー元長官は、「核実験を終えた北朝鮮が、施設を拡大し、毎年10個程度の核爆弾製造能力を備えたら米国にとって大きな脅威だ」としつつ、「外交努力がうまくいかなければ(平安北道寧辺の)核原子炉稼動が始まる前に破壊しなければならない」と述べた。そして、「このような状況では、軍事行動が唯一の代案だ」と主張した。

聴聞会後、取材陣の質問は、「イラク、アフガニスタン戦争の同時遂行で、軍事力が尽きた米国に軍事攻撃を敢行する政治的・軍事的資産があるのか」という点に集中した。

ペリー元長官は、「イラクには地上軍が駐留しているが、北朝鮮攻撃に必要なのは空軍力だ」と答えた。しかし、北朝鮮核施設攻撃案が政治的に可能な選択かどうかについては答えなかった。

そして、「韓国と中国が北朝鮮への圧力に加わらないなら、北朝鮮の核兵器大量生産を阻止する方法はない。北朝鮮に核爆弾の大量製造を許すことが、圧迫外交よりも危険だ」と強調した。

いっぽう、ともに証人として出席したジェームス・リリー元駐韓米国大使は、「北朝鮮は今年の韓国の大統領選挙で政権与党の勝利を支援するため、金正日(キム・ジョンイル)総書記が今年、ソウルを訪問する可能性が高い」と見通した。また、「北朝鮮は、2008年の米大統領選挙後、クリントン前大統領の訪朝を推進し、1994年に妥結された米朝枠組み合意の時のように、米国から(発電用)軽水炉、食糧、石油の支援を受けようとするだろう」と予測した。

リリー元大使は、このような判断を下した背景については、説明しなかった。



srkim@donga.com