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崩れかけている韓国シルム、連盟と協会は主導権争い中

崩れかけている韓国シルム、連盟と協会は主導権争い中

Posted January. 19, 2007 03:01,   

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「二十歳の李萬基(イ・マンギ)が『力士の天下』を統一した。決勝で、『砂場の狐』と呼ばれるチェ・ウクジンを5戦3勝でおさえトップに立った。ホン・ヒョンウク、李俊熙(イ・ジュンヒ)の両巨頭が崩れたのは、シルム界のクーデターだ。奨忠(チャンチュン)体育館で幕を閉じた第1回天下壮士(日本の横綱に該当)大会は、大会4日間で計2万7000人の観衆を集めた…」

東亜(トンア)日報1983年4月18日付の8面トップ記事、「私は誰か—李萬基天下壮士」の一部だ。

1980年代、李萬基、李鳳杰(イ・ボンゴル)、姜鎬童(カン・ホドン)などスターを誕生させ国民スポーツとしての位置を固めた韓国シルムが崩れかけている。

●アマチュア・シルムチームが出場せず、正月壮士大会が無産

天下壮士崔洪万(チェ・ホンマン)と李テヒョンは引退し、異種格闘技場に進出した。ひと時、九つもあったプロ・シルム団は、現代(ヒョンデ)サムホ重工業の1チームだけを残し、全て解散した。プロ・チームを管掌する韓国シルム連盟は、独自では大会を開くことができない状況。

それでも、各種シルム大会に20あまりのアマチュア・チームを支援してきた大韓シルム協会は、独自の歩みを宣言した。最近、「連盟がシルムを活性化できないでいる」と言う理由から、民俗シルム委員会を発足させ、独自にシルム大会を開くことにしたのだ。

問題は、協会と連盟の両方とも、主導権を誰が持つかということに気を使っているという点だ。

協会は05年6月、連盟との協議文で、民俗シルム大会に「時限付き」で出場することにしたから、これからは自主的なシルム大会を開くという立場。しかし、連盟は同年9月の協議文で、民俗シルムが活性化するまで持続的に出場するという約束を守らなかったと反撥している。

連盟は今年、計九つのシルム大会を開くことと関連し、KBSと年間12億ウォンの放送中継権契約をし、国民(ククミン)銀行などから10億ウォン以上の協賛を受ける計画だった。

しかし、協会のアマチュア・チーム不参加宣言で、2月18、19日に奨忠体育館で開かれる予定だった(旧暦の)正月壮士シルム大会は事実上流産となった。

李ホンギ連盟事務総長は18日、「正月大会が中止になったことから、放送中継権交渉とスポンサーを求める作業が全面中断という状態」と話した。

李総長は、「通貨危機以後、沈滞し続けてきたシルムを活性化させようとした瞬間、協会の非協助でシルム活性化はさらに難しくなった」と話した。

●協会、「民俗シルム委が独自に大会を開く」

しかし、協会はアマチュア・チームが各種シルム大会を主管する状況で、連盟が行事を主管するのをこれ以上は座視できないとの立場だ。協会で発足させた民俗シルム委が独自にシルム大会を開くという計画だ。

李ヒョンソク協会専務は、「奨忠体育館かソウル近郊の室内競技場のどちらかでシルム大会を開くつもりだ。中継権とスポンサーも交渉中」と話した。

協会は、民俗シルム委の規定に、連盟傘下の現代サムホ重工業などプロ・シルム・チームも参加できるように特別条項を作る計画だ。

しばらくはシルム大会は開かれない展望だ。連盟は各種シルム事業に対するノウハウを、協会はアマチュア・チームをそれぞれ持っているという理由で、両方ともに主導権を持たなければならないと主張しているためだ。シルム専門家は、連盟と協会が主導権争いをやめ、シルム活性化のためアイディアを集めなければならないと口をそろえて言う。

「連盟と協会が一つになってシルム事業を総括しなければならない。企業がプロ・シルム団創立に無関心の現状況では、政府が国技であるシルムを育成するべきだ」

1983年、初代の天下壮士になった李萬基仁済(インジェ)大学社会体育学科教授のアドバイスだ。



beetlez@donga.com