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仁川経済自由区域のマンション、取締強化にも不法転売盛行

仁川経済自由区域のマンション、取締強化にも不法転売盛行

Posted January. 18, 2007 07:11,   

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03年8月、政府が国内で初めて指定した仁川(インチョン)経済自由区域(松島国際都市、永宗地区、青蘿地区)。1・11対策など、政府が矢継ぎ早に不動産対策を打ち出しているが、仁川経済自由区域の不動産投機の熱風は激しくなるばかりだ。経済自由区域内のマンション当選は、「宝くじの当せん」みたいだと思われるほどだ。

▲不動産投機の場になった経済自由区域〓17日、仁川延寿区(ヨンスグ)の松島(ソンド)国際都市にある大型商店街内の不動産屋には、「松島マンション相談歓迎」、「急売物あり」という広報チラシが貼られてあった。S不動産仲介業者の職員は、「『分譲権を処分したい』とし、プレミアムを問い合わせる電話が多い」とし、「警察の取り締まりが強化されたが、依然として分譲権の転売は可能だ」と話した。

医者のK氏(43)は、昨年11月、仁川永宗(ヨンジョン)地区で分譲された59坪型のマンションを3000万ウォンのプレミアムを払って、12月中旬頃購入した。同氏はこのマンションを最近、6000万ウォンのプレミアムをもらって売り渡した。

仁川都市開発公社が松島に建てている「ウェルカウンティ」4団地38坪型のマンションを昨年12月分譲された主婦の金某氏(38)は、契約のために10日、モデルハウスへ行った時、不動産の実際価格を教えてあげると言った不動産業者に電話番号を教えた。金氏は翌日から「プレミアムが2億ウォン近く付いたから、マンションを転売する気はないか」という不動産業者の電話に苦しめられている。

東亜(トンア)日報の取材チームが16日、松島など10ヵ所の不動産仲介業者にウェルカウンティのマンションを分譲されたとして電話をかけてみた結果、平均1億5000万ウォン以上のプレミアムが付いたという回答を聞いた。

インターネットポータルサイトの不動産情報コーナーでも、このマンションのプレミアムについて、「階によって違うが、2億〜3億ウォン」「入居時には10億ウォン以上が確実」などの書き込みがなされている。一部不動産業者は違法売買が可能だという説明と共に連絡先を残している。

▲企画不動産が価格上昇の主犯〓経済自由区域と近隣地域に建てるマンションの契約日には、欠かさず「トッタバン(移動仲介業者)」と呼ばれる企画不動産が殺到する。昨年11月分譲した仁川南洞区古棧洞(ナムドング・コザンドン)のハンファ・エコメトロマンションの契約日には、ソウルの企画不動産業者が外国製の車両に数十億ウォンの現金を積んできて、即席で当選者にプレミアムを払ってマンションを不法買収した。売り物を総なめするから、プレミアムは天井知らずに跳ね上がった。

このような業者らは俗称「複登記」を通じて、違法転売を煽り立てる。登記を2度するという意味で、転売が制限されたマンションの分譲権を、プレミアムをもらって売った後、入居後、最初の分譲契約者(売渡人)の名義で所有権移転の登記をしてから、買収者の名義に登記を変える方式。仁川は壅津郡(オンジングン)を除いた全地域が投機過熱地域に指定されていて、5年間転売が不可能だ。

また、分譲権を違法で取引して摘発されると、売渡人はマンションの当選が取り消され、3年以下の懲役か3000万ウォン以下の罰金が課せられ、買収者も処罰される。

▲エスカレートする非難の声〓経済自由区域が不動産投機の場に変質することに対する非難が市民団体を中心にエスカレートしている。昨年12月、仁川都市開発公社が松島に分譲したウェルカウンティマンションの高い分譲価格に対して、「平和と参与へ行く仁川連帯」は、「公企業の本分を忘却した所業で、住宅建設事業から手を引け」と要求した。国税庁は松島国際都市にある50坪以上マンションの取引者に対する調査に着手し、最近、複登記などを通じてマンションを違法転売した投機勢力を摘発した。



run-juno@donga.com kchwang@donga.com