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[社説]無紛糾の造船ビック3、常習ストの現代車労組

[社説]無紛糾の造船ビック3、常習ストの現代車労組

Posted January. 15, 2007 03:09,   

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韓国の造船業界「ビッグ3」である現代(ヒョンデ)重工業、三星(サムスン)重工業、大宇(テウ)造船海洋は、並んで世界造船業界の「ビッグ3」だ。昨年、3社は史上最多額である374億ドル(約35兆2000億ウォン)分の物量を受注し、3年分の仕事を確保した。「労使平和」がなかったら不可能なことだ。大宇造船は16年無紛糾、現代重工業は12年連続無争議を記録した。労組のない三星重工業は、労使協議会を通じて賃金交渉を行う。

大宇造船海洋の労組は1991年を最後に激しいストと決別した。会社は余裕が生まれると定年退職者たちの再入社と子会社への再就職を斡旋する。三星重工業と大宇造船海洋は「企業が都市を変えた」モデルとしても劣らない。両企業が根を下ろしている慶尚南道巨済市(キョンサンナムド・コジェシ)は、国内の代表的な高所得・高活力の都市だ。

一方、現代自動車は1987年に労組設立以来21回・326日間もストを行い、生産に100万台以上の支障を来たした。今年は年明け早々から賛否投票も行わずにストを決議した。また不法ストだ。仕事もせずに給料をもらう500人余りの労働貴族と労組周辺をうろうろする2000人余りの「活動家」たちが、労組を闘争一辺倒に駆り立てている。

現代自動車労組の常習ストは、価格や品質が外車に比べて落ちても国産を支えようと現代自動車を選択してきた消費者たちに対する裏切り行為だ。人は一口の水を飲むときでも、その水がどこから流れてきたのかを考えなければならないという話がある。現代自動車の成長が国民的声援なしに可能だっただろうか。

徹底的に政治集団化された労組が現代自動車を崖っぷちに追い込む姿を、世界が見守っている。「56年無紛糾」で世界の頂上を目前にしている日本のトヨタ自動車ほどではなくても、生き残ることはできるのか、でなければ常習ストの末に低迷している米国ゼネラルモーターズ(GM)の前轍を踏むのか。ただでさえ現代自動車は高費用、為替問題、内需萎縮の3重苦に苦しむ危機に直面している。

それでも現代自動車の労組員たちは、今朝ストのために赤いベストを着て家を出るのか。「ビッグ3」造船社の勤労者たちは、海外受注船舶の納期を間に合わせるため、まめに履き物の紐を結ぶだろう。どちらが地域住民をはじめとする国民、いや家族にとってもっと誇らしいことだろうか。