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10万ウォン札、2、3年後には財布の中に?

10万ウォン札、2、3年後には財布の中に?

Posted December. 22, 2006 03:28,   

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高額の10万ウォン札や5万ウォン札を発行しようという議論が、急ピッチに進められている。

その間、高額券の発行に強く反対してきた財政経済部が与野党政界の合意を前提に発行を検討するという方向に転じたからだ。これによって早ければ2008年末、または2009年初めからは、今の10万ウォンの小切手に代わる高額券が流通する可能性が高くなった。

韓国経済の規模拡大などを勘案する際、今のように1万ウォンを最高額の紙幣にすることは限界に達したという意見が多いが、一刻では賄賂など「腐敗の単位」も大きくなると憂慮している。

●財政経済部「与野党が合意すれば反対しない」

林英鹿(イム・ヨンロク)財政経済部次官補は21日、政府果川(クァチョン)庁舍で開かれた定例ブリーフィングで、「国会で議論が急進展しているほど(高額券の発行を)肯定的に検討している」と述べ、「国会の方針が決まれば関係省庁及び機関との協議を経て、後続手続きを行う」ことを明らかにした。

高額券発行の必要性を強調してきた韓国銀行(韓銀)は、財政経済部の方向転換に満足する雰囲気だ。

チョン・ナムソク韓銀発券政策チーム長は「来年1月22日に出される新しい1万ウォン札と1000ウォン札用の現金自動預け払い機(ATM)を作る企業等に、高額券発行を念頭に置いて新しいATMを作るようにしただけに、一部改造さえすれば高額券もATMで使うことができる」と説明した。

最近、与野党は高額券発行そのものについては意見の一致を見た。しかし、すぐに高額券を発行することができるのではない。貨幤に載せる人物、図案、色相の決定、印刷など準備過程だけで2年以上かかるからだ。

●高額券、なぜ発行か

1万ウォン札は1973年に初めて導入された。以後33年間で、韓国の経済規模が140倍に成長しており、消費者物価は12倍上がった。これによって額面価値が大きく下落した。

韓銀によれば、経済協力開発機構(OECD)30の加盟国のうち、韓国を除いた29カ国の最高額券の平均価値は35万ウォン程度だ。世界212ヶ国のうち、韓国より最高額券の額面価値の低い国はソマリア、モンゴル、スーダンなど29の国のみだ。

年間10億枚程度発行される10万ウォンの小切手は平均10日程度流通した後、銀行に帰ってくると廃棄される。小切手の発行、管理費用だけで年間4000億ウォン程度がかかるため、寿命の長い高額券が必要だと韓国銀行は主張している。



sanjuck@donga.com jinhup@donga.com