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ウイルスは防ぎ、愛は広げよう

Posted December. 02, 2006 07:29,   

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●ピンク色の綿飴で始まった1%の寄付

ソウル永登浦区汝矣島洞(ヨンドゥンポグ・ヨイドドン)のCCMMビル6階にある安哲秀(アン・チョルス)研究所。同研究所を訪問する人々の目に、一番先につくのは掲示板の掲げられている「愛の木」だ。大きな木の絵には、名前が書かれたりんごが生っている。給料の1%を寄付するキャンペーンの「愛の1%分かち合い」運動にに参加する従業員の名簿だ。

同会社は、「美しい財団」が展開している「寄付で美しい職場作り」に真っ先に参加した。

2005年10月、同財団は経営陣ではなく、従業員たちに直接キャンペーンへの参加を提案した。

自宅では使わないものを寄付する「美しい店の会」や障害者を支援していた「シンウフェ」など、すでに社内で活動していたボランティア団体が先頭に立って、この提案を受け入れた。

従業員たちの決定に経営陣は両手を挙げて賛成した。従来の団体は会社組織とは別に、「寄付委員会」を自主的に作って、愛の1%を分かち合うことに乗り出した。

去年11月8日、昼休み時間がそろそろ終わる午後1時。会社の入り口にピンク色の綿飴を手にした従業員たちが現れた。ノ・インゴル(QA、品質管理チーム)先任研究員が借りてきた綿飴製造機で、丸い綿飴を作り始めた。もちろん綿飴はただではなかった。

「分かち合いのボランティア」たちが食事を終えて帰ってきた同僚たちに、綿飴と共に一枚の紙を手渡した。「愛の1%分かち合いキャンペーンに参加する」という内容が書かれていた。

その日、甘い綿飴を味わいながら1%寄付への参加を約束した従業員は30人あまり。1年が過ぎた現在、安哲秀研究所職員350人のうち120人が給料の1%を「美しい財団」に寄付している。

●ファックスやコピー機のような寄付ボックス

この会社で寄付は「日常」的なことだ。

ポップコーンを食べて寄付、冬至に小豆粥を食べて寄付、黄色い紙折…。会食や運動会など、行事のあるたびに、費用の一部を寄付するイベントが開かれる。このような会社の雰囲気は寄付を強要するようで、負担は感じないのだろうか。

財務室に勤務するソン・イジン氏は、「前に、大手企業でインターン社員として勤めていたときは会社の方針に従って寄付をしたが、ここでは皆自ら進んで行う行事なので、強制という感じは全くない」と話し、「寄付が日常化していて、さまざまな寄付(基金募金)のボックスが、まるでファックスやコピー機のように思われるほどだ」と語った。

寄付委員会に参加するノ研究員は、「寄付はちょっと几帳面に行うべきだ」と語る。寄付したお金がどこで、どのように使われたのか確認すべきだという意味だ。

この会社の従業員たちは、美しい職場作りのキャンペーンに参加する前に、美しい財団を訪ねた。1%寄付で集めたお金をどこに使うか決めるためだった。同財団を訪問した後、従業員たちは寄付金の使途として「疎外地域への本送り基金」を選んだ。

なぜ職場が寄付の場として重要なのだろうか。

「1日24時間のうち、職場で過ごす時間が一番多いですからね。職場での寄付こそ、寄付を生活の一部にする第一歩ですね」(李ビョンチョル代理)



libra@donga.com