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「北朝鮮は国家解体進行中」専門家集団に見方強まる

「北朝鮮は国家解体進行中」専門家集団に見方強まる

Posted November. 22, 2006 06:56,   

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▲「現在、北朝鮮危機が深刻」〓現在の北朝鮮の国家危機は、金泳三(キム・ヨンサム)政府時代に北朝鮮崩壊論が出た時よりもさらに深刻だというのが、多くの専門家たちの見解だ。統一研究院の徐載鎮(ソ・ジェジン)上級研究委員は、「当時に比べて、経済難が深刻になり、それに伴う社会主義秩序の弛緩、住民たちの意識変化および金正日(キム・ジョンイル)総書記に対する不満などが高まった」とし、「金日成(キム・イルソン)時代には想像できなかった変化だ」と述べた。

ミサイル発射および核実験による国際社会の圧迫と対外孤立も、北朝鮮の未来を不透明にさせている。金正日総書記を除去し、非核化・親中政権を樹立するという前提で、中国と米国が「ビッグディール」をするという観測も流れている。

このため、金大中(キム・デジュン)政府時代から、金正日体制が耐久性を持ち、崩壊の可能性がないという「長期存続」を前提にして取ってきた北朝鮮包容政策を見直すべきだという主張も出ている。

▲「国家解体4段階が進行中」〓自由主義連帯の申志鎬(シン・ジホ)代表は最近、「北朝鮮情勢を読む新しい目、国家解体論」という論文で、「北朝鮮体制が金日成死後、体制の弱体化の道を歩んできたという点で、包容政策の基本前提である北朝鮮長期存続という情勢判断は誤った判断だ」とし、「国家解体論」を提示した。

申代表は、北朝鮮国家解体の段階を△1段階=経済破綻の長期化、△2段階=社会秩序の弛緩、△3段階=政権に対する不満の高まり、△4段階=ポスト金正日をめぐる権力闘争の激化、△5段階=体制崩壊に分け、「北朝鮮は1990年代の苦難の行軍時代から、国家解体の段階を踏み、4段階が進行中だ」と主張した。

具体的に4段階とは、「ポスト金正日をめぐる権力闘争の激化および対外関係の孤立深化」の段階で、3代世襲体制に進む過程で、後継構図をめぐる権力闘争が深まった場合、経済破綻と政権に対する不満の高まりという「下からの変化」が生まれるとされる。

金委員長の後継構図問題と関連し、3代世襲を支持する軍部強硬派と、中国の支持を受け、集団指導体制を主張する張成沢(チャン・ソンテク、金総書記の義理の弟)労働党勤労団体および首都建設部第1副部長を中心とする勢力が対立しているという。

▲北朝鮮崩壊の可能性〓それにもかかわらず、6者協議による核問題解決を前提に、北朝鮮の体制が維持されると見る見方は、依然として有効だ。民衆蜂起による「下からの革命」を事実上期待できず、権力上層部が金正日総書記と利害関係をともにしているため、指導層の亀裂も期待できないという論理だ。

高麗(コリョ)大学北朝鮮学科の南成旭(ナム・ソンウク)教授は、「社会主義体制の政治不安は、指導者が生存している間は慎重にアプローチしなければならない」とし、「金正日総書記の存在が維持されるなら、北朝鮮体制の解体は可能性が低いとみえる」と述べた。

しかし脱北者たちが伝える声は違う。国家解体の兆しはあちこちで発見されているというのだ。国内に入国した脱北者の数は1万人にのぼるが、北朝鮮を去った住民は、数十万人を上回るものと推算される。

北朝鮮と中国の国境地帯では、「中国の金で200元(約2万3700ウォン)を、国境を警備する北朝鮮軍人に与えれば、中国に渡ることに目をつぶるほど、統制力を失っている」ということは、公然の秘密だ。ある脱北者は、「北朝鮮内でも、『もはや生きられない。どんな方法であれ、早く変わらなければならない』と言う人が多い」と伝えた。



taewon_ha@donga.com zsh75@donga.com