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[社説]「砂漠の奇跡」見てため息をついた「漢江の奇跡」の主役たち

[社説]「砂漠の奇跡」見てため息をついた「漢江の奇跡」の主役たち

Posted November. 21, 2006 06:36,   

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1970、80年代に韓国の高度成長のために頑張った往年の経済長官らが世界の物流・金融ハブとして跳躍しているUAEのドバイを見て回り、「脱イデオロギーのリーダーシップなしには、韓国の北東アジアのハブ構想は単なる夢だ」ということに共感したという。「漢江の奇跡」の主役たちと言われる人々が「砂漠の奇蹟」を見てため息をついている。

前職の経済官僚と経済学者の集まりである「国際ビジネスセンター(IBC)フォーラム」のドバイセミナーで、南悳祐(ナム・ドグ)元首相など参加者らは現政権の理念志向的な政策と過剰な規制では、韓国経済の再跳躍は難しいと指摘した。現地で複合ビルを分譲している韓国の実業家は、「土地の買入から分譲まで7ヶ月しかかからなかった」と話した。この過程だけで数年がかかる「規制の国」韓国では驚き、うらやむに違いない。

ドバイも過去には外国人と外国資本に排他的だった。そうするうちに1985年に過失送金が自由で税金もない自由地域が指定され、現在120カ国の5400社余りが入居している。また、世界最高水準のホテル、テーマパーク、人工島、無関税ショッピングモールなどが2010年には1年に1500万人の観光客誘致を見込んでいるという。

シェイフ・モハマド・ドバイ国王は「石油がなくても暮らすことができる経済を2011年までに作る」と言う目標を実現するために、イスラム国家であるにもかかわらず、宗教を自由化し、お酒の規制まで解禁した。外国企業の要請に対し官僚たちは以前は「インシャラー(神の意志なら)」「No」と答えたが、今は「最善を尽くす」と言う。

今日のドバイを新たに作ったモハマド国王の最高経営者(CEO)型のリーダーシップは韓国経済に最も足りない部分でもある。同国王は常に「経済は馬、政治は馬車だ。馬は馬車を引くが、馬車は馬を引くことができない」とし、規制撤廃に決断力を発揮した。一方、韓国では馬車が馬を引くという無理押しの実験が続いている。真に必要なリーダーシップはなくなった形だ。大きな政府、自由のない自由貿易地帯、反企業情緒、規制があるのみだ。「漢江の奇跡」の主役たちも、国民も心が痛む。