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「このままでは…」朴槿惠元代表陣営に焦燥感

「このままでは…」朴槿惠元代表陣営に焦燥感

Posted November. 20, 2006 07:21,   

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朴槿惠(朴・グンへ)前ハンナラ党代表が心の準備をしている。チュソク(旧暦のお盆)に前後にして広がり始めた李明博(イ・ミョンパク)前ソウル市長との世論調査支持率格差が、なかなか縮まらないからだ

多くの世論調査で次期大統領選挙候補の選好度で1位になった李前市長と、2位の朴前代表の間の世論調査の支持率は、10%以上も格差が広がっている。

しかし李前市長側では、これを期にもっと格差を広げて、早くも世論の流れを固めるとの戦略を持っていることが分かった。来年はじめから「大勢論」を大々的に広めていくとの構想だ。

朴前代表は今週、毎日公式的なスケジュールだけでも2、3件に上る強行軍に乗り出す。ある側近は、「すでに決まったスケジュールだけでも特別講演が5回、懇談会が4〜5回、地域マスコミとのインタビューが3件もある。今後、事実上、1日も休まず大長征を続けることになるだろう」と語った。

朴前代表の今週のスケジュールのうち、最も注目されるのは、嶺南(ヨンナム)圏「死守作戦」だ。

21日には、釜山(ブサン)でのフォーラム釜山ビジョンや釜山大学を訪れて特別講演をする。23、24日は大邱(デグ)に泊まって、韓国自動車工学会祝辞などの7、8件の公式や非公式の日程をこなす計画だ。

27日には4泊5日で中国を訪問する。朴前代表は、これまで外部日程は多く作らないスタイルだった。しかし最近になって、参謀が提案する各種行事への参加や非公式面談の要請をほとんど受け入れるほど、人々と会うのに時間を割いているとのことだ。

朴前代表は支持率の格差が縮まらないことに、「時間的に余裕があるからあせることはない」と話したという。朴前代表側のある関係者は、「これまでは地ならしだった。これから本番が始まるので、李前市長側も緊張しなければならないだろう」と語った。

首都圏のある新人議員は、「朴前代表が李前市長の内陸運河構想と朴正熙(パク・ジョンヒ)元大統領を真似することを直接的にけん制し始めた。それほどあせっているのだろう」と述べた。

李前市長側では今のところ、10〜13%ぐらいの朴前代表との支持率の格差を、今年末までに15%まで広げると意気込んでいる。

李前市長側ではこれまで相対的に脆弱だった慶尚南道(キョンサンナムド)釜山でも雰囲気を反転させた結果、支持率が急激に高まっていると分析している。

釜山地域のある議員は、「朴前代表が大勢をを占めていた釜山は、半々ぐらいに雰囲気が変わってきているし、慶尚南道も新人議員の場合、李前市長に対して友好的な雰囲気ができつつある」と伝えた。

李前市長側では支持率格差の拡大に力を入れている理由は、来年2月ごろ、与党側の対抗馬が現れれば、李前市長の票を食い込み、支持率が下落しかねない上、そのときから、先頭の李前市長に向かっての本格的な「ネガティブ」戦が始まる可能性もあると考えているからだ。

そのまえに 支持率の格差を確固たるものとしておけば、支持層の動揺も大きくはないと見ている。

そのため、李前市長側では、「韓半島の大運河」のPRに集中しながら、第2回や第3回の政策を相次いで発表し、政策や経済を重視する大統領とのイメージを固めるとの考えだ。もうすぐ、中国—インドードバイをつなぐ3回目の海外政策見学に乗り出す考えだ。

さらに、李前市長は政治的懸案と関連して、マスコミとの接触をできるだけ減らす一方、政策や経済に全力を傾けるとの戦略だ。今週の主な日程も群山(グンサン)大学での特別講演(22日)やヘラルドメディア主催の大学生との出会い(24日)など、若者の支持基盤拡大に焦点をあわせている。



taylor55@donga.com mhpark@donga.com