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盧大統領「核実験後、南北の軍事バランスに変化なし」

盧大統領「核実験後、南北の軍事バランスに変化なし」

Posted November. 03, 2006 03:01,   

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盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は2日、「北朝鮮が核実験を行った今の段階では、韓半島の(南北間の)軍事的バランスは崩壊していないと思う」と述べた。

盧大統領は同日、ソウル瑞草区廉谷洞(ソチョグ・ヨムゴクドン)のKOTRA(大韓貿易投資振興公社)で開かれた外国人投資の誘致報告会で、「北朝鮮の核実験で安全保障を脅かす要因が増加したのは事実だが、この問題を誇張すべきではない」と述べた。

盧大統領の発言は、北朝鮮の核実験で通常兵器を中心とする南北間の軍事バランスが事実上崩壊してしまった現状とは相反する現実認識を示したものであり、議論が予想される。

これに先立ち、盧大統領は危機状況を管理するための非常時内閣の構成を求める与野党の意見には耳を傾けず、1日に外交安保チームの「コード型」人事を強行し、世論のくみ上げや状況に対応する大統領府のシステムに変調をきたしているのではないか、という指摘を受けていた。

また、盧大統領は「いかなる価値も平和の上には置かないつもりだ。軍事バランスの土台の上で平和を維持するためには、(南北)関係が良好でなければならない」としつつ、「平和が最高の価値という考えの下で関係を管理していくべきだ」と強調した。

しかし、この発言も、南北関係の管理を重視する対北包容政策を展開したにも関わらず、北朝鮮の核実験という結果を招いたため、包容政策の見直しが叫ばれている現状では、あまりにも安易な現実認識だという批判の声が出ている。

また盧大統領は、1993年の第1次核危機当時に金泳三(キム・ヨンサム)大統領がクリントン米大統領に電話をかけ、武力行使に反対していたことを取り上げながら、「『核を持つ者とは握手しない』と宣言し、南北対話を拒否した韓国大統領の選択だった。対話の断絶を選択し、状況をこじらせる大統領は、韓国ではこれ以上出ないはず」と主張した。

一方、盧大統領は、自由貿易協定(FTA)の交渉対象と関連し、「来年中に欧州連合(EU)との交渉を開始するのが韓国の目標であり、中国とも来年中に交渉を開始するか、適切な時期に交渉を始める上で支障のないように、十分な研究を蓄積している」と説明した。



jyw11@donga.com