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北朝鮮船舶、通信呼び出し無視して22回も通過

北朝鮮船舶、通信呼び出し無視して22回も通過

Posted October. 30, 2006 07:03,   

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南北海運合意書に基づき、韓国領海を通過した北朝鮮の船舶が、今年22回も海洋警察庁(海警)の通信検索要請に応答しなかったことが分かった。

昨年8月に発効した南北海運合意書は、第3条1項で「運航船舶は相手側の警備艦艇と通信詰め所の呼び出しの際には応答しなければならない」となっており、付属合意書の第2条8項では「通信に応じない船舶に対しては、その船舶を停止させて乗船・臨検し、違反しているかどうかを確認できる」と明記されている。

しかし、海警は合意書の条項に明白に違反した北朝鮮の船舶に対して、一回も停戦命令や乗船・臨検を行っていないうえ、国家情報院や統一部などとも対策を協議したことがないということが明らかになった。

国会農林海洋水産委員会所属の金炯旿(キム・ヒョンオ)ハンナラ党議員が29日、海警から受け取った「海警と北朝鮮船舶間の通信資料」によると、北朝鮮の貨物船「ヨンプン号」が2月2日、海警所属の済州(チェジュ)302号の呼び出しの応答せず、済州海峡を通過するなど、今年だけでも北朝鮮船舶が海警の通信検索に応じないで韓国側の領海を通過したことが22回にも上った。

これまで韓国政府は、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議が定めている貨物の検索条項についての実践方策作りの過程や、米国の大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)参加の拡大要請に対して、「南北海運合意書を通じて、すでに十分に実施している」として、通過措置の拡大を拒んできた。

しかし、政府が実際は通信検索に応じていない北朝鮮の艦艇をそのまま放置するなど、南北海運合意書に基づく検問・臨検すらまともに行っていないことが明らかになり、議論を呼びかねない情勢だ。



ditto@donga.com