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北朝鮮専門家たち「北のエクソダスを憂慮」

北朝鮮専門家たち「北のエクソダスを憂慮」

Posted October. 27, 2006 06:59,   

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北朝鮮の核実験の影響で国際社会の制裁が強化され、ただでさえ食糧難である北朝鮮住民たちが大量脱北する事態が発生する恐れがあるという警告が続いている。

国際危機監視機構(ICG)は26日、「北朝鮮難民危機」報告書で、「北朝鮮の核危機が、人道主義の危機につながる可能性が非常に高い」と警告し、中国を含む周辺国に、脱北者保護の対策づくりを求めた。

同報告書は、「7月のミサイル発射実験に続き、今回の核実験で北朝鮮の孤立が深まっているうえ、豪雨被害と国際援助の減少で、状況がさらに悪化している」とし、「200万人が死亡したと推算される1990年代の最悪の飢饉のような状況が再び起る恐れもある」と指摘した。

ピーター・ベックICG北東アジア事務所長は、「このような危機の一義的な責任は北朝鮮にあるが、北朝鮮政権に期待できないだけに、周辺国が核心的な役割をしなければならない。特に、2008年の北京オリンピックを控えた中国は、脱北者追放禁止や難民申請者の保護という国際法的義務を履行しなければならない」と主張した。

ロサンゼルスタイムスも25日付で、国際人権団体専門家たちの言葉を引用し、北朝鮮の核実験は、北朝鮮住民たちの「大量脱出(exodus)」を煽ると報じた。

世界食糧計画(WFP)の関係者たちは、北朝鮮は、数ヵ月前から食糧配給を制限していると述べ、7月のミサイル発射実験後、韓国が食糧援助を50万トンに削減した事実を喚起させた。

特に専門家たちは、死亡者5万人、被災住民150万人を出した今年夏の豪雨被害で、食糧難がさらに悪化した状況で、鴨緑江(アプロクカン)が凍りつく来年1、2月に、大規模な脱北事態が起こる素地があるとみている。

ただ、北朝鮮の食糧事情に対しては、多少異なる評価もある。

USAトゥデイは23日付で、北朝鮮が備蓄している援助物資と一部の経済好転の要因により、国際社会の制裁にもかかわらず、少なくとも冬は越せると報じた。

ケネス・キノネス前米国務総省韓国課長は、「北朝鮮が2005年、中国と韓国から受けた援助食糧のうち、50万〜60万トンは余剰分として倉庫に備蓄したようだ」と述べた。

米国際経済研究所(IIE)のマーカス・ノーランド研究員は、「今年の上半期に中国が北朝鮮に投資した数千万ドルは、北朝鮮の吸収能力以上だ」と述べ、残った金があることを示唆した。



klimt@donga.com