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[オピニオン]メートル法違反に過料

Posted October. 24, 2006 07:02,   

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現代的な計量体系が我が国に初めて導入されたのは1902年、宮内府に度量衡事務を担当する平式院が設置された時だ。1905年大韓帝国法律1号に制定された度量衡規則は尺貫法をメートル法とヤード・パウンド法と混用するようにした。この時に初めて尺貫法で長さの基本単位である尺は0.303m、重さの単位である貫は3.75kgと規定した。

◆各国は文化と歴史的背景によって長さ、重さ、面積、体積などに関する多様な計量単位を持っている。中国で始まった尺貫法、1790年にフランスのパリ科学アカデミーが作ったメートル法、英国と米国でたくさん使用するヤード・パウンド法が代表的な例だ。1875年に締結された国際メートル協約は全世界がメートル法を使用するきっかけになった。英米もメートル法を採択したが、インチ、マイル、ヤード、パウンド、ガロンなどの固有単位がよく使われていて、定着が容易ではない。

◆最も科学的な根拠を持っている計量単位がメートル法だ。メートル法の1mは地球の子午線の長さの4000万分の1が基準だった。しかし、今は「ヨード安定化ヘリウム・ネオンレーザーから出た光が真空状態で2億9979万2458分の1秒間に進行した経路の長さ」とし、正確性を高めた。誤差範囲がわずか0.00000002mmだ。最初に長さの単位は人ごとに違う身体から出た。フィートは足の長さ、インチは親指の初の節が基準になっており、ヤードは鼻から指先までの長さから由来したと言う。

◆1961年に制定された計量法は取り引きと証明にメートル法のみ使用するようにしている。しかし、今も不動産仲介業の88%が㎡の代わりに坪を、貴金属販売業の71%が3.75gの代わりに1匁を使う。食堂では依然として「三枚肉何人前」で通じる。政府は来年7月から売買契約書や分譲広告にメートル法を使わなければ過料を課すことにした。守るべきことは守るべきだが、生活と文化の一部になってしまった計量慣行について処罰までするというのは行政万能主義ではないか考えてみる必要がある。

権順沢(クォン・スンテク)論説委員 maypole@donga.com