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[社説]ありがたく誇らしい韓国のエンジニアたち

[社説]ありがたく誇らしい韓国のエンジニアたち

Posted October. 23, 2006 07:01,   

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ソウル工科大学と韓国工学翰林院が「韓国を立て直したエンジニア60人」を選定し、発表した。日本植民地支配から独立して60年間、韓国の産業立国に貢献して来た多数のエンジニアのうち、代表的な人物たちだ。廃墟と化していた不毛の地に、産業化のための装備と施設を作り、技術開発に汗と涙を流してきた彼らだが、これまでその尽力はまともな評価を受けていなかった。遅ればせながら彼らの名を「名誉の殿堂」に上げ、永遠に記憶に残るようにしたのは意義深いことだ。

産業化は「韓国の歴史の大転換」とも言える。韓国は国土の70%が山であり、気候も農業国家には向いていない。472年間にわたる公式の歴史記録である朝鮮王朝実録には、「不作と飢饉のため、百姓たちが飢餓にあえいでいる」との記録が後を絶たない。農業に向いていない国で、殆どの人々が農業にだけ頼ってきた結果は飢餓と絶望だった。

その強くて長い呪縛を、産業化が断ち切った。産業化による経済発展は、民主化にも大いに貢献した。エンジニアらは韓国戦争直後の1953年、国民所得が67ドルに過ぎなかった韓国を、世界11位の経済大国として、自由民主国家に変身させた主人公だった。

民生と均衡発展という側面からみても、脇役をいとわず誰より多大な貢献をした人々がほかならぬエンジニアだ。民主化勢力を自認して政権の座についたのに、たったの4年間で返って民生を悪化させた現政権は、均衡発展の真なる意味は果たして何なのか、彼らを見て深く反省すべきだ。

経済をさらに発展し、国民生活レベルがより高まる、真なる先進国になるためには、エンジニアたちがまともな評価を受ける社会にならなければならない。今回、様々な産業分野から選ばれた「代表エンジニア」60人のうちには、広く知られていない名前も少なくない。私たちはこれまで、彼らを知らなかったことを恥じるべきだ。「理工学界の危機」も技術人材をないがしろにしてきたのに原因がある。

1470人の候補から選ばれた60人の誇らしいエンジニアたち、そして見えないところで一緒に汗を流してきた全てのエンジニアに拍手を送りたい。今後も、国・社会がこの分野の人材育成に力を注ぎ、引き続き、「名誉の殿堂」入りを目指すエンジニアが後を絶たないことを願いたい。