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米の「核の傘」提供、韓国が韓米共同発表文で削除を主張

米の「核の傘」提供、韓国が韓米共同発表文で削除を主張

Posted October. 17, 2006 07:07,   

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昨年10月末、ソウルで開かれた第37回韓米年例安保協議会(SCM)で、韓国政府は、韓米共同合意文から米国の「核の傘」提供を約束した部分を削除するよう提案したが、米国側が拒否してしたことが16日分かった。北朝鮮が昨年2月に核兵器の保有を宣言したにもかかわらず、韓国政府は米国の「核の傘」提供公約を自ら拒否しようとした格好で、波紋を呼びそうだ。

韓国政府が、米国の対韓安保公約の中核である「核の傘」提供の明文化の廃棄まで要求した背景には、昨年9月の6者協議で9・19共同声明を採択する際に北朝鮮が主張した「韓半島非核地帯化」を受け入れるという内部方針が決定的に影響したものと見られる。

16日、複数の韓米両国の政府筋によると、昨年のSCMで韓国政府は南北間の軍事的緊張を緩和し、北朝鮮の交渉のテーブルに着かせるため、韓米両国の国防長官が発表する共同合意文で、米国の核の傘提供の部分を削除しようと提案した。

当時、一部の韓国政府当局者は、「核の傘提供の明文化と関係なく、米国は有事の際、韓国に核の傘を提供するので、とりあえず、共同合意文で核の傘提供を削除して、北朝鮮の反発をもみ消そう」と主張したと、ワシントンの消息筋は明かした。

しかし、別の政府当局者が「核の傘提供の明文化を廃棄する場合、北朝鮮に間違ったシグナルを送りかねない上、安保状況にも重大な影響を与える恐れがある」と反対し、SCM会議の最終日まで政府当局者の間で議論が起こったが、結局、米国側に提案することで結論を下したという。

そして韓国政府がSCMの実務会議で「核の傘提供」の削除を検討するよう提案したところ、米国防総省の関係者らは不快感と当惑を示し、休会を要請した後、韓国側に「今回のSCMの共同合意文を発表しないことにしよう」と答えて、拒否の意思を示したと、米国防総省筋は伝えた。



ditto@donga.com