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[社説]国の軍隊を信じる

Posted September. 30, 2006 04:19,   

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明日は第58回「国軍の日」だ。毎年訪れる記念日だが、政府の戦時作戦統制権の返還推進などで自主国防をめぐる論議が増幅する中、韓国の軍の存在意味を振り返る心情は複雑だ。北朝鮮のミサイル発射と核実験準備説で緊張が高まる韓半島の安保状況は、国家と国民を守る軍の重要性を実感させる。

しかし、現政府の発足以来、軍の士気は落ちている。軍人たちが、平澤(ピョンテク)米軍基地拡張移転に反対する不法デモ隊の竹槍に殴られながらも、自衛的対応すらできなかった。6・29西海(ソヘ=黄海)交戦の戦死者追悼式には、大統領も首相も4年間出席しなかった。何よりも国軍最高統帥権者が、北朝鮮の核の脅威とミサイル挑発までかばうような態度を見せている。韓国軍は誰のために、そして何のために奮闘しなければならないのか揺れている。

白髪の創軍元老や前職国防長官、予備役将軍、各種予備役団体が、「戦時作戦権早期返還反対」を叫んで街頭に出る史上初めの事態が起った。3年前の国軍の日の行事で、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領のために傘をさした鉠永吉(チョ・ヨンギル)前国防長官までも、大統領の「冒険」を批判したのだ。

にもかかわらず盧大統領はひたすら「自主」を掲げ、準備もできていない戦時作戦権返還を強行し、軍の元老たちに対して「過去の独裁に賛成した人々」と中傷する。就任当初は、「予備役と参戦勇士たちが尊敬される風土をつくる」と述べたが、今は彼らの国を憂う気持ちまで踏みにじる大統領だ。

敵の侵略に対抗し自由民主主義を守護することは、軍の神聖な任務である。南北対話が進んでも、北朝鮮が軍事的冒険路線を完全に放棄しないかぎり、軍の防衛態勢にすきが生じてはならない。

理念対立と社会的葛藤で国が騒々しくても、国民がぐっすり眠れるのは心強い軍があるからだ。経済的成就も軍のお陰で可能だった。軍の労苦に重ねて激励を送る。国軍のそばには、最高統帥権者よりも軍を愛する国民がいる。