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「我々の血で守るべき地をなぜ米に任す?」 盧大統領、胸中を語る

「我々の血で守るべき地をなぜ米に任す?」 盧大統領、胸中を語る

Posted September. 29, 2006 07:05,   

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▲韓米首脳会談の裏話〓(ヘンリー・ポールソン米財務長官との会談で、マカオのバンコ・デルタ・アジア=BDA=銀行に対する調査の早期終決を要請したという報道と関連して)その(調査の)ために6者協議が中断しているので、調査が早く終わってほしいという希望がある。そのため、私(盧武鉉大統領)が「なぜ長くかかるのか。いつ頃終わるのか」という質問をした。すると(ポールソン長官が)「それよりも時間のかかる事件もある。通常的なことなので、特にいかなる意図も持たないでほしい」と話した。それで、「韓国の検察に任せればすぐにするのに。米国は長くかかるようだ」と冗談を言った。そのように歓談した。私がそのような発言をしたから、駐米大使としては、それを早く終えてほしいという希望事項を言ったと感じたのだろう。私は「それが重要な問題だろうか」と思う。

野党ハンナラ党が(米国に)行けば、悪い方の話を聞いてくるのを好むだろう。大統領は外交をしているが、議員外交というのは、国家外交を助ける方向に進まなくてはならない。国家外交をダメにする方向に進むことは、議員外交の限界を超えるものだ。台無しにする方向に進むことは、望ましいことではない。

▲戦時作戦権問題〓(北朝鮮が核実験をすれば、戦時作戦権の返還も見直さなければならないという意見について)核実験をするかしないかの状況とは直接関係がない。戦争の可能性の高さと作戦権は別問題だ。作戦権は韓国が持つべきものだからだ。

(戦時作戦権の地上軍、空軍の分離返還の意見について)戦時作戦権は意思決定の問題であり、意思決定問題は、韓国がすべて持つ。空軍もすべて転換する。ただその意思にしたがって具体的に飛行機が交錯しないようにする技術的メカニズムの運用を、米空軍がするのか韓国空軍がするのかについて論議がある。

(戦時作戦権の返還が、安保不安につながるという主張に対して)むしろそのように言う人々の独善、独断が心配になる。それでは、この国の民主主義のために闘った多くの人々は、安保をする意思や能力もないのか。返還時期は2009年と2012年の間で、韓米が協議して検討する問題だ。その幅をあまりにも広げて、いくらでも後に延期でき、輪ゴムのようにのばせると理解することは適切でない。

(忍界鉄線=Trip wire=論議について)米第2師団(駐留)の位置こそ、私たちの力で、最悪の場合には、私たちの血で守らなければならない。それをなぜ米国に任せておくのか。常識ある人なら、韓国の防衛の核心的位置を他国の軍隊に任せない。

▲憲法裁所長任命問題〓以前は大丈夫で、そうすれば問題がなかった手続きだったが、今回は通らなかった。そのため手続きを再び補完した。手続きを補完したのだから、国会で結論を出さなければならない。手続きが不十分でつき返されるなら、それはそれでしかたがないし、表決して否決されるなら、それはそれでしかたがない。今は国会の処分を待つしかない。

正直に言って私は多くのコード人事をしたが、今回の人事はコード人事ではない。偶然、司法研修院の同期にすぎない。私が現在、憲法裁に行かなければならないこともない。あの方は、中道的性向だと考える。盧武鉉(ノ・ムヒョン)を大統領に選んだのは、盧武鉉らしく人事をしろということではないのか。だから、盧武鉉らしく人事をした。

▲社会両極化とスウェーデンモデル論議など〓大統領になった後、両極化が少し広がった。責任を感じる。非正規職も一人も減らすことができず、むしろ増えた。零細自営業者も増えた。その中には絶対貧困も入っている。最低生計費を政府で決めるが、最低生計費を高めれば、絶対貧困者が増える。基準点が上がるためだ。申し訳なく思う。

スウェーデンは、国内総生産(GDP)に対する社会福祉分野、社会サービス分野の支出規模が28%の国だ。韓国は今8.6%だ。スウェーデン右派が政権を取ったら、この福祉費用を削るだろうか。「右派の勝利は福祉の崩壊だ」と言うことは、まったく事実に合わない。

(女性大統領登場について)その点は中立だ。大統領の席まで女性に優先権を与える、そこまでする必要はない。いずれにせよ、いい大統領ならいい。女性であれ男性であれ中立だ。

(疲労で地方日程を取り消したことについて)学生時代、皆勤賞を一度ももらえなかったので、大統領で皆勤賞をもらおうと思ったが、1日欠席してしまった。(心労というマスコミ報道について)心労で寝込むなら、(就任)1年目に寝込んでいただろう。



sys1201@donga.com jyw11@donga.com