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海外名門大総長らから聞く「大学教育のノーハウ」

海外名門大総長らから聞く「大学教育のノーハウ」

Posted September. 29, 2006 07:05,   

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▲朴総長〓韓国の大学が「変わらなければならない」と言う危機意識は持っているが、具体的な方向は決められないでいる…。

▲尾池総長〓日本も大学の役目が急激に変わっている。1980年代までは、企業が産業現場で人材をトレーニングし技術を開発した。今は、大学にその任務が任せられている時代だ。大学が積極的に、社会が望み求めることを反映し、知識で示さなければならない。

▲ラウフト総長〓経済が世界化されるように、もはや大学も、学生たちが多様な専攻を勉強できるように教えなければならない。このためには、教授たちがまず、生命物理学や生命科学のように、過去には違っていた分野が協力するシステムが求められる。

▲朱総長〓カリキュラム(教育課程)を変えなければならない。私が学生だった時は、物理学専攻者は物理学だけ勉強すればよかった。今は、物理学徒も化学や生命工学を勉強しなければならない。中国政府も、大学が社会と経済に実質的に貢献するよう要求している。

▲朴〓3校はそれなりに独特の学風と伝統で名声を積んできていて、他の大学から羨ましがられている。ノーハウを紹介してほしい。

▲ラウフト〓教授たちが産業界と開放的な協力をしなければならない。ドイツのジーメンス社は四つの大学と連携し、「知識交換センター」を設けた。特に重要な点は、工学分野の教授たちが産業体に直接雇用され、仕事ができる機会が作られているということだ。博士号を取った後、産業現場で5〜15年間、仕事をし、再び大学に戻ってくる方式だ。このような経験を土台に、産業界が何を求めているかを正確に把握できるようになる。大学の実験室も大企業の研究所水準まで改善されなければならない。アーヘン工科大の場合、一つの研究施設に500人あまりの研究員とエンジニアがいる。

▲尾池〓京都大はノーベル賞受賞者を5人出した。ノーベル賞は、山にたとえれば「頂上」に当たるが、山がなければ頂上もないはずだ。それだけ学問の基礎が重要だ。京都大の研究と教育を支える底力は、基礎分野がしっかりしているということだ。これに「学問の自由」という伝統は、大学がどんな変化を試みても必ず守り通さなければならない大事なものだ。

▲朱〓我が大学は中国で唯一、中国科学院所属で、規模が最も大きい研究中心大学に成長している。学部生は8000人あまりだが、大学院生が1万人あまりだ。2年前には、中国最大の経済都市である上海に、高級研究機関を設立した。中国科学技術大で勉強した大学院生たちが中心となって、生命工学分野を集中研究している。

▲朴〓韓国の大学は、教育投資額に比べ人材育成という効果は落ちる。大学教育の効率を高める方案は何だと思うか。

▲尾池〓109年の歴史を持った京都大は設立初期から、産業界と緊密な協力を維持してきている。たとえば、1901年、島津社でX線機器を開発した時も、京都大との協力が大きな力になった。京都大の伝統は、大学と産業界の連携の中で可能だったといえる。産学協力は学生においても良い刺激剤になる。

▲ラウフト〓核心は、学問の消費者である産業界の要求をよく反映することだ。これは、将来の職業と直接かかわるので、学生だけでなく父兄にも非常に重要な問題だ。理工系学生を単純なエンジニアでなくリーダーに育成することも、大学の重要な責任だ。有名な自動車会社であるポルシェの最高経営者(CEO)が我が大学の出身だ。先輩の名声は後輩につながる。アーヘン工科大は理工系教育が中心だが、最近になって、新聞と放送に関する教育も強化している。

▲朴〓人材をどれほど確保するかは、大学が共通して抱えている悩みだ。韓国に紹介できそうな良いプログラムがあるか。

▲ラウフト〓高校生の中で才能ある学生をあらかじめ選定し大学の講義に招待したり、教授たちが高校を訪問し実験をしてみせる方式などで、学生たちの関心を誘導している。インターネットを通じて、高校生たちがどんな分野に関心があるかをあらかじめ把握したりする。

▲尾池〓学校に関する多様な情報交流を活性化する意味で、OCW(Open Course Ware)を奨励している。アーヘン工科大のように、中高校生を学校に招待し、研究と講義に参加する機会を提供する「ジュニア・キャンパス」も運営している。大学院課程では、産業現場で経験と知識を積むことができるプログラムを積極活用している。



boriam@donga.com