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都心の生態が進化した 清渓川、復元から1年

都心の生態が進化した 清渓川、復元から1年

Posted September. 26, 2006 07:02,   

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ソウル清渓(チョンゲ)4街で23年間、商店を営んでいるホ某氏(50)は、数十年間気管支炎を患っていた。しかし、この1年間彼は薬を止めた。咳と痰が消えたからだ。

「清渓高架道路がなくなってから、空気が清らかになった感じです。店を閉店した後には清渓川のほとりを散歩したりします」

清渓川復元から1年、ソウル都心は生態的に「進化」している。鍾路区世宗路(チョンノグ・セジョンノ)の東亜(トンア)メディアセンター(東亜日報社)前から城東区馬場洞(ソンドング・マジャンドン)のシンダプ鉄橋に至る、わずか5.84kmの水路が開かれた後、大気中の汚染物質が減少し、都心で見られなかった各種の動植物が新たに棲息し始めた。

▲大気汚染物質大幅減少〓清渓川復元後、この一帯の微細粉塵(PM10)と二酸化窒素(NO2)の数値が復元以前に比べて最大27%も減少したことが明らかになった。

微細粉塵と二酸化窒素は主に軽油自動車から排出され、呼吸器疾患を起こす有害物質だ。

これは、東亜日報がソウル市と一緒に、昨年9月〜今年8月、清渓川(清渓4街のぺオゲ橋の道路周辺1ヶ所)と清凉里(チョンニャンリ)、東大門(トンデムン)運動場など道路周辺の都市大気測定所6ヵ所の汚染物質の排出現況を清渓川復元以前の2001年9月〜2002年8月を比較分析して初めて確認した結果だ。

清渓川一帯の微細粉塵は、復元前には㎥当たり平均86㎍(マイクログラム・1㎍は100万分の1g)だったが、復元後には63㎍へと27%も減少した。

▲人工河川から生態河川へ〓環境専門家らは1給水の魚種であるタカハヤが清渓川の復元区間スタート時点である清渓広場の瀧の下で長期棲息することに注目している。環境連合市民環境研究所のアン・ビョンウク副所長は「清渓川の上流は流域が単調で最初タカハヤを見つけた時にはしばらく留まるだろうと見た」とし「しかし予想が外れた」と話した。

タカハヤは、これまで清渓川の発源川である仁王山(イヌァンサン)の白雲同川(ペグンドンチョン)と北岳山(プカンサン)の中学川(チュンハクチョン)だけで発見された。タカハヤが復元区間の上流で発見されたというのは清渓川の源流から漢江(ハンガン)まで水中の生態系が再びつながっていることを見せてくれる証拠だ。

夏の梅雨を過ぎた後、清渓川の生態系はさらに豊かになった。

ソウル施設公団が8〜9月初め、清渓川の生態を調査した結果、梅雨前に16種だった魚類はホソモロコ、チョウセンイチモンジタナゴなどが新たに発見されて23種に増えた。個体数も4倍近く増加した

ソウル市政開発研究院の金雲洙(キム・ウンス)研究委員は、「清渓川に動植物が多様化し、昆虫を餌にする魚類と鳥類の個体数が増加して、河川の食物連鎖が自然に形成されている」と評価した。

しかし、環境専門家らは都心の生態系が10年後にも維持されるためには、清渓川の「自然河川化」が必要だと指摘する。

延世(ヨンセ)大学環境工学部の盧秀弘(ノ・スホン)教授は「清渓川の上流から1km程度は自然的な部分が全くない」とし「長期的に清渓川の源流を修復し、清渓川の復元区間との水路を結ぶなど生態との連携を考えなければならない」と話す。



beetlez@donga.com gaea@donga.com