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「ATMから偽の小切手が」…新韓銀行

Posted September. 23, 2006 03:55,   

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銀行が偽の小切手を発行し、これを使用しようとした顧客が偽造犯として疑われる、とんでもない事件が発生した。

事故が起きたのは、先月30日チョ(34)さんは、新韓(シンハン)銀行の梨泰院(イテウォン)支店の現金自動預け払い機(ATM)を利用し、現金30万ウォンと10万ウォンの小切手1枚など、40万ウォンを引き出した。

二日後、仁川(インチョン)国際空港のある飲食店で小切手で飲食代を支払おうとしたチョさんは、小切手を照会した飲食店の店主から「未発行の小切手なので確認してみてください」といわれて仰天した。

「とても狼狽しました。銀行に電話する間に飲食店にお客さんが押し寄せるやいなや、店主が『事情があるから出て行ってください』と追い出したんです。唐突に小切手の偽造犯として疑われたわけです。」

チョさんは空港にある新韓銀行の店舗で小切手が偽物なのかどうかを照会した結果、未発行の小切手ということを確認し、10万ウォンを返済された。ところが「今回の不祥事は見逃してほしい」という銀行側の理不尽な態度に腹が立ったという。

チョさんは、問題の小切手を発行した梨泰院支店からATMに残っている「未発行」記録を受け取った後、金融監督院に「銀行側はこの事実を顧客たちに公開するなど、責任ある行動をとるべきだ」と苦情を訴えた。

これに対し、チョン・スポク新韓銀行の梨泰院支店長は「電算では全額現金支給として処理された一方、機器では現金と小切手が同時に支給された。新韓銀行と朝興(チョフン)銀行の合併で電算網を統合する過程で、機器のプログラムにトラブルが発生したようだ」と釈明した。

続いて「顧客には銀行長の名義で謝罪文を送っており、事故が発生した後電算システムを整備し、以後は未発行の小切手支給の事例はなかった」と付け加えた。

ところが金融界では、機器のミスで未発行の小切手が大量で流通したならば、少なからぬ混乱をきたしているはずだと指摘する声もある。



ssoo@donga.com