Go to contents

[オピニオン]「書き込みの公務員」

Posted September. 19, 2006 06:54,   

한국어

一時軍隊に行かなかった若者を「神さまの息子」と呼んだ。最近、神さまの息子、または娘は断然公務員だ。公職は「神さまからの職場」と呼ばれる。停年まで解雇される心配もないうえに、老後には充実した年金をもらうからだ。結婚相手として神様の子を羨望する人々は、その天上の人が毎日機嫌をうかがうような「おせじ性の書き込み」という重労働に苦しんでいるという事実も知っているだろうか。

◆今年に入って48の政府省庁が国営サイバーの類似マスコミ「国政ブリーフィング」に掲載した意見および書き込みが2271件だ。中央省庁の一般職公務員(05年末現在、約9万人)40人当たり1件の割合で「批判マスコミ」に対する批判に時間を割いたわけだ。財政経済部と建設交通部がそれぞれ240件、1日1件ずつの書き込みで1位を占めたのは、さすがコード部署らしい。書き込みが専門でもないはずなのに広報と書き込みに専念していて、いざ国民のための政策の構想から執行完了までの本業に専念したと言うのは少し恥ずかしいかもしれない。

◆今月初め、「公企業が拡大しつつある」というある新聞記事について、企画予算処は「週40時間の勤務制導入で9%の人力所要増加などによるものだ」という意見をつけた。それなら民間部門の労働も似たような数字で増えて当然だ。しかし統計庁の資料を分析したハンナラ党の鄭柄国(チョン・ビョングク)議員によれば、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の雇用率は歴代政権史上、初めてマイナスだ。週5日勤務制の導入後、勤労者数はむしろ1.5%減少した。企画予算処はそれなりにエリート部署なのに、どうしてこんな無理な論理を突き付ける集団になったのだろうか。その時間と努力を非効率的な公企業改革に使ったら、国民の生活と経済が少しはよくなったに違いない。

◆公職社会では「国政ブリーフィングに意見をうまく載せれば出世もできる」という言葉が出回っている。李百萬(イ・ベンマン)大統領広報首席秘書官は国政弘報処次長時代に盧大統領と李海瓚(イ・へチャン)当時首相を大いに「気持ち良くし」、一角の予想どおり出世した。だが、激しい競争を勝ち抜いて公職に入門した有能な公務員たちに政権の機嫌をうかがうような書き込みをさせる政権はあまりにも反国民的だ。

金順徳(キム・スンドク)論説委員 yuri@donga.com