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孫鶴圭式の政治実験、台風か微風か

Posted September. 18, 2006 07:05,   

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孫鶴圭(ソン・ハクギュ)前京畿道(キョンギド)知事を見る視線が変わっている。

孫前知事は、朴槿惠(パク・グンヘ)前ハンナラ党代表、李明博(イ・ミョンバク)前ソウル市長とのハンンラ党の大統領選挙候補選びレースで「かなり差のある」3位だった。ところが最近、支持率が地道に上昇し、雰囲気ががらりと変わっている。孫前知事が大統領選候補選びレースで実質的な変数になるだろうという観測もある。

孫前知事は大統領選の地図を変える主役になることができるだろうか。彼はどんなことを考えているのだろうか。

▲ハンナラ党議員らも大長征に合流〓南景弼(ナム・ギョンピル)、鄭柄国(チョン・ビョングク)、任太熙(イム・テヒ)、朴賛淑(パク・チャンスク)議員と、ソウル・京畿地域の党員協議会長などハンナラ党の関係者20人余りは16日、江原道洪川郡(カンウォンド・ホンチョングン)で行われた孫前知事の「100日民意大長征」に参加した。数人の議員や党幹部らが民意大長征に個別的に参加したことはあるが、このような大量参加は初めてのことだ。孫前知事の影響力が大きくなっているということだ。

先月に3%台にとどまった孫前知事の支持率は、最近、各種世論調査で5%に迫っている。朴前代表や李前市長が20%以上の支持率を維持していることを考慮すれば、大きな意味はないとの見解もある。しかし、孫前知事の上昇傾向が続き、10%台に至ったら状況は変わるだろうというのが党内外の観測だ。

国会担当記者団、国会議員補佐官、中小企業家など、いわゆる「孫前知事を知っている人」を対象に実施したアンケート調査で孫氏が党内の大統領候補1位に選ばれたことも、示唆するものがある。

これは「政治ショー」か、実態のある新しい政治実験かという論争の中で続いている孫前知事の民意大長征が、ある程度真実性を認められた結果という評価が多い。

▲「時が来れば風は吹く」〓孫前知事はこのような変化をどう受け止めているだろうか。民意大長征76日目の13日、江原道原州市(ウォンジュシ)のあるキムチ工場で、孫氏に会って支持率上昇などについての考えを聞いた。

孫前知事は「今は支持率に一喜一憂する時ではない」と話した。しかし「秋になったから『時が来れば風が吹き、風が吹けば収をすることになる』と考えるようになった」として、含みを残した。

党内の大統領選候補選びレースについては「私が生きてきた道を振り返れば、答えはわかる」とし「正道を歩む」と話した。

職場で会った人々の声は一々手帳に書き込んだ。孫前知事は「この間、炭鉱労働者と一緒に炭鉱に入って8時間半も働いて出たら、私に対する人々の態度が変わっていた」とし、「労働は心を開く道具」と話した。

▲「改革なければ政権もなし」〓相次ぐゴルフ波紋と各種の懸案に対する「時期外れの」対応など党内問題の解決策について孫前知事は「だれが党の顔になるかが重要だが、結局リーダーシップの問題」と診断した。特に「政権は国民が与えるものであって、持ってくるものではない」とし「庶民に信頼を与えるような改革がなければ政権もない」と強調した。

全孝淑(チョン・ヒョスク)憲法裁判所長候補者の国会任命同意案処理、戦時作戦統制権の早期返還問題については「盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は国家的な問題を個人的な立場で処理しようとしている」と指摘した。



myzodan@donga.com