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[オピニオン]体力鍛錬場の国政監査

Posted September. 14, 2006 06:57,   

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ゴルフの歴史にはゴルフの中毒性に関する話がよく出てくる。代表的なのが1457年、ゴルフの発祥地と通じるスコットランドのジェームズ2世国王のゴルフ禁止令だ。当時、スコットランドは国境を接していたイングランドの侵略脅威にさらされていた。それなのに、軍人がゴルフに夢中になって、武術の練磨を怠ると、禁止令を出したのだ。しかし彼の息子と孫が国王になった後再びゴルフ禁止令が出されたのを見ると、王命もそれほど効果がなかった模様だ。

◆野党ハンナラ党の金鶴松(キム・ハクソン)、孔星鎮(コン・ソンジン)、宋永仙(ソン・ヨンソン)ら国会国防委員所属議員と国防委専門委員が一昨日、海兵隊司令部ゴルフ場で「ナイスショット」に酔った姿が放送局のカメラに撮られた。カメラに驚いた彼らは、トイレへ逃げ込んだ。通常国会期間の平日に国政監査の対象機関で起こった出来事だ。ハンナラ党が平日ゴルフ禁止を含めた倫理綱領と共に、「真の政治実践運動」を宣言してから2週も経っていない。いくらゴルフの中毒性が強くて、「ウェルビン政党」と言われるハンナラ党議員だが、これほど分別力も忍耐もないということか。

◆金議員らは、「国政監査に備えるための現場事前踏襲および所属議員のワークショップ」をするといって1泊2日の日程で海兵司令部へ行った。彼らは当日の計画表にゴルフラウンディングを「体力鍛練場踏査」と「翻訳」した。そして、「軍福祉施設のゴルフ場の状況と運営実態を把握するため、ゴルフをやったもの」と釈明した。軍医療施設の国軍病院の状況と運営実態を把握するため、軍患者の看病もしてみたのか。

◆戦時作戦権還収問題で国民が不安がり、予備役の将星と将校、前職の外交官と警察のトップらまで反対声明を発表し、500万名署名運動まで展開されている時点だ。宋議員はハンナラ党の議員総会で「血を吐くような心境だ。命をかけてでも戦時作戦権単独行使の推進を阻止する」と述べた。戦時作戦権の還収を身を持って阻止するため、まずゴルフでもやって体力を鍛える必要性を感じたと言ったらよかったのではないか。

権順沢(クォン・スンテク)論説委員 maypole@donga.com