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金正日総書記、9月中に訪中?

Posted August. 31, 2006 06:56,   

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米国の対北朝鮮金融制裁の強化に反発して、北朝鮮が核実験を準備しているという観測が出ている中で、金正日(キム・ジョンイル)総書記が中国を訪問するかどうかが、関心事として浮上している。

▲「まだ確認されていないが…」〓政府高官の消息筋は30日、「現在まで把握したところによると、金総書記の中国訪問の証拠はない」とし、「金総書記が列車で中国を訪問するためには、丹東か新義州に北朝鮮の保安要員が行っているべきで、数日前に先発隊が中国に到着して協議する作業が欠かせないが、そのような動きが確認されていない」と説明した。

しかし、他の政府消息筋は、「金総書記の特別列車が国境を通過して、中国に入ったと見られるいくつかの兆候があった」と述べ、金総書記が現在中国に滞在している可能性も排除しなかった。

同氏は、「中国は現在、一貫して沈黙状態であり、金総書記が平壌(ピョンヤン)に帰った後、訪中の事実を明らかにするだろう」と付け加えた。1月にも中国政府は韓国政府の事実確認の要請に何ら反応は無く、後になって訪中の事実を公表した。

▲9月の訪中が有力な理由〓北朝鮮の事情に詳しいある外交消息筋は同日、「金正日の9月訪中の可能性を高く見ている」として、3つの理由を挙げた。同氏が提示した理由としては、△北中関係の復元の必要性、△米国の対北朝鮮経済制裁に対処するため、中国の協力を要請、△北中交易の減少や水害、計画経済の目標達成の低調といった北朝鮮経済の3重苦を乗り切るための中国の支援の必要性、などだ。

特に、北中間の血盟関係の回復が北朝鮮としては切羽詰った課題だ。北朝鮮は7月5日、ミサイル発射を中国に事前通報しなかった上、金総書記が同月10日、北朝鮮の6カ国協議への復帰を説得するために訪朝した武大偉・外交部副部長の面談要請を拒否してから、北中関係は悪化した。

中国は7月16日、米国・日本主導の国連安全保障理事会の決議文に賛成票を入れるほど、両国関係が冷え込んでいる。今の両国の関係は中国の韓国戦争参戦以後、最悪の状況だと言われている。そのため、金総書記が直接乗り出さなければ問題を解決できない状況だ。

高麗(コリョ)大学北朝鮮学科の南成旭(ナム・ソンウク)教授は、「金総書記は現在の事態を最高指導者間の親密感で解決するつもりだろう」との見解を示し、「6カ国協議の9・19共同声明が発表されて1年になり、政権創建記念日(9月9日)が入っている9月に訪中する可能性が高い」と述べた。

合わせて、北朝鮮の経済状況も金総書記を圧迫する可能性がある。統一部が30日まとめた資料によると、北朝鮮の上半期の中国向けの輸出額は1億9900万ドルで、昨年同期に比べて14.6%減ったと集計された。