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[オピニオン]拍手が送られる労組

Posted August. 25, 2006 03:03,   

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慶尚北道(キョンサンブクド)亀尾(クミ)市内の隋所には「市民に愛される企業に生まれ変わります」という垂れ幕が登場して、注目を集めている。その間、剛性労組に挙げられてきた(株)コーロン亀尾工場の労組が設置したものだ。労組員は2ヵ月以上ストを主導してきた労組執行部を91%の多数の意思で取り替えて、労使の共存を宣言した。会社は「夫婦のような労使関係」に変身することを誓った。労組は取引先の約90ヵ所にも「安定した労使関係で取引先に迷惑をかけない」と約束した。

◆蔚山(ウルサン)の現代(ヒョンデ)重工業労組は、1990年代中盤までも赤いチョッキと覆面、鉄のパイプが横行する労働運動の「メッカ」だった。そのような労組が「変節」した。そのため、04年9月、民主労総で除名された。協力会社の非正規職労働者の焼身自殺に消極的に対処したという「反労動者」の疑いだった。会社に駆けつけた民主労総の猛烈組合員に石を投げられたもした。同社は労働界の逼迫の中で、今年も紛糾のない賃金および団体交渉の妥結に成功した。

◆5日付けの本紙に12年目無紛糾交渉妥結の主役である金ソンホ(49)労使委員長のインタビューが載せられた後、この労組には激励の手紙と電話が相次いでいるという。息子を戦闘警察に送った母親の手紙には、息子が労使紛糾の現場などでひょっとして怪我するのではないかと心配する母親の気持ちが表れている。「入隊する時は当然陸軍になると思っていたのですが、戦闘警察に送られると言われて、目の前が真っ暗でした。平沢(ピョンテク)—ソウル光化門(クァンファムン)—浦項(ポハン)ポスコ—平沢—光化門を転々としながら道路の上で弁当を食べているという話を聞いて…」

◆浦項建設労組の長期スト、双龍(サンヨン)自動車労組の「印鑑スト」、病院労組のゼネストなどが残暑をさらに耐えられなくする。このようななか、コーロン亀尾工場労組の変身と現代重工業の無紛糾行進は、一筋の夕立ちのようにさわやかだ。コーロン亀尾工場の労組は全任者を9人から5人へ、現代重工業労組は労使交渉委員を例年の半分の11人に減らした。1人でもさらに生産に参加しようという趣旨だ。めざましい変化だ。

陸貞洙(ユク・ジョンス)論説委員 sooya@donga.com