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ミヤンマ・ガス田発見、「執念の6年、確率15%の賭博だった」

ミヤンマ・ガス田発見、「執念の6年、確率15%の賭博だった」

Posted August. 15, 2006 03:13,   

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「2ヵ月間で地層を3kmも掘り起こしたけれど、骨折り損のくたびれもうけでした。ガスが埋葬されていると推定された地層を3つも探査したが、ガス田は見つかりませんでした。共同投資者であるインドの会社が『見込みがない』と見切りをつけましたが、諦めきれませんでした。すべての投資損害を大宇(テウ)インターナショナルに肩代わりしてもらい、発掘を強行しました」

●6年間の執念…とうとう「白い宝石」を発見

大宇インターナショナルのミャンマーのガス田現場を取り仕切っているヤン・スヨン(49・写真)常務。ヤン常務は04年1月ミャンマーのA−1鉱区からはじめて天然ガスを発見した状況を思い出し、今でも当時の緊張感を隠しきれなかった。98年ミャンマー政府と鉱区開発の初交渉を開始して6年ぶりのことだった。

ヤン常務は11日「結局300mをさらに掘り下り、4番目の地層から『宝石』を発見しました。必ず成功するという現場所長の判断を経営陣が信頼し、支援してくれた結果です」と発表した。

当時ヤン常務が発見したガス田の名前は「シェ」。バーマ語で黄金という意味だ。大宇インターナショナルは、以後、近隣で「シェピュ(プラチナ)」と「ミヤ(エメラルド)」を新たに発掘した。ヤン常務は国内屈指の資源探査専門家。地球物理学博士であり、石油やガスが出る可能性のある有望な鉱区に自分の足を運ぶ。

韓国石油公社に在職していた1990年代はじめ、国産のガス田開発をリードしていた。当時、有望鉱区5ヶ所を選定し、「コレー1〜5」と名づけ、数年後石油公社の開発で「コレー5」は、韓国最初のガス田「トンヘ1」になった。

「偶然の一致ですが、ミャンマーの鉱区とトンヘ1の地層は、いずれもガスが主に発見される背斜構造(膨らんだ地層)とは程遠いです。下手をすると、永遠に埋もれっぱなしでいたかもしれませんでした」

●国産ガス田開発をリード…有望鉱区を自分の足で探し

ヤン常務は「いくら精密に探査しても、実際に地下を掘ってガス田を発見する確率は15%未満」とした上で「運も重要です」と強調した。

特に、今回のミャンマーガス発掘には、旧大宇グループの「名声」も一役買った。韓国企業としては初めて90年に旧大宇電子が家電工場を、91年に旧(株)大宇が縫製工場を建てるなど、積極的に投資したのが買われ、ミャンマー政府は98年鉱区開発を先に提案するほど、好意的だった。このため、大宇インターナショナルが曲折の末に鉱区開発に成功するや、ヤン商務は「大宇マン」として感慨無量だった。

「会社がつぶれや、私も人生の底まで落ちてしまったような気がしました。ところが、会社が私を『首にしなかった』おかげで、会社に寄与するチャンスをつかみました。何よりも大宇のプライドを取り戻し、うれしいです」



larosa@donga.com swon@donga.com