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中国、北朝鮮との接近地域に鉄条網設置

Posted August. 12, 2006 10:22,   

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中国が最近、白頭山(ペクトゥサン)付近の豆満江(トゥマンガン)の発源地を含めて、北中の国境地域に鉄条網を張り巡らせていることが、11日確認された。これについて、「脱北者防止用」という主張とともに、中国が推進している「東北工程(満州地方の総合研究プロジェクト)」の一環として、北中の国境の警戒を強化する作業ではないかという観測が出ている。

北朝鮮と中国はこれまで、白頭山から豆満江の発源地まで21個の国境境界石を設置して国境を表示してきた。

中国政府は04年末から脱北者を防ぐために一部地域に鉄条網を設置したことがある模様だが、白頭山付近の豆満江上流地域に鉄条網の設置が確認されたのは、今回が初めてだ。設置された鉄条網は、高さ1.5〜1.7メートルに2〜3メートルの間隔で建てられた「T」字型コンクリートの柱をつないだもので、韓国の休戦線に建てられた鉄条網と似たような形態だ。

これについて中国政府は「脱北者防止用」という立場を示しているという。ある中国消息筋は、「今年の夏、中国政府が豆満江の発源地の近くから白頭山方向に鉄条網設置工事を進めている」とし、「脱北者の多い豆満江付近の三合地域と開山屯地域にも最近鉄条網を設置することにしたと聞いている」と話した。

しかし、一部では、中国側の白頭山近隣の豆満江上流地に対する鉄条網の設置が、「東北工程」の一環ではないかという疑惑を提起している。

東北工程が統一の過程で北朝鮮の難民が大挙流れ込んで、北中接近地域が韓国の影響下に入ることを防ごうとする背景がしかれている点で、脱北者防止の名目ではあるが、「東北工程」の延長線上にあると考えられるとのこと。

最近中国は、白頭山をユネスコの世界自然遺産または世界地質公園に登載しようと試みる一方、白頭山近隣の和龍市が観光商品の開発に拍車をかけている。

東西問題研究院の金ウジュン研究教授は、「来年終わる東北工程5ヵ年計画に合わせて、中国が大々的な国境線強化に乗り出している。国境地域の鉄条網の設置は、脱北者の防止用だけでなく、国境線の強化と領有権の確保を目的にしている」と述べた。特に、白頭山と豆満江発源地の周辺が脱北ルーツに使われることがめったにないという点で、このような観測が有力視されている。

これと共に、中国の鉄条網設置が最近ミサイル事態などで悪化している北中関係と無関係ではないという観測も出ている。翰林(ハルリム)国際大学院の金テホ教授は、「北中関係の変化で中国の北朝鮮に対する国境線の概念が『辺境』から『国境』に変わっている。02年10月、北朝鮮による2回目の核危機が発生した後、03年9月、国境線の警備隊が武装警察から正規軍に変えられたのが代表的な例だ」と述べた。



weappon@donga.com