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「白頭山」中国が世界自然遺産登録の動き

「白頭山」中国が世界自然遺産登録の動き

Posted July. 31, 2006 03:04,   

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白頭山(ペクトゥサン、中国名=長白山)を、「中国の地」として認識させようとする中国政府の動きが活発だ。

香港の文匯報は、中国が白頭山をユネスコ(国連教育科学文化機関)が指定する世界地質公園(World Geopark)に登録申請することを決めたと、30日付で報じた。

これに先立ち、中国・吉林省自治政府は、08年のユネスコ世界遺産委員会総会の開催にあわせ、白頭山を「世界自然遺産」に登録させるために作業を進めてきた。高句麗(コグリョ)の歴史を中国の歴史にすることに焦点を合わせた「東北工程」に続き、その故土を中国化するための「白頭山工程」というわけだ。

中国は1980年、白頭山をユネスコの生物圏保全地域(MAB)の指定を受け、1986年には、国務院が白頭山を国家級自然保護区に指定し、管理してきた。

白頭山はこれまで、朝鮮族集団居住地の延辺自治区で管轄してきたが、昨年、吉林省当局が省の直属機構である「長白山保護開発管理委員会」を新設し、管理を行なった。

委員会の李占文副主任は22日、「第1次中国ネットメディア吉林訪問取材団」と会った席で、「国家建設部が初めて、今年1月に発表した国家文化自然遺産予備リストでは、長白山が17ヵ所の中で2位を占めた」と明らかにし、「長白山区域の保護および開発が新しい発展段階に突入した」と述べた。

委員会は今後、20億元(約2400億ウォン)を投入して、白頭山の中国側西方ルートを観光コースに開発し、来年から開放する計画だ。

現在、北朝鮮の国境から36キロ離れた撫松県に建設中の長白山空港も、08年の北京オリンピックが開かれる前に開場する方針だ。さらに吉林省は向こう3年で、白頭山東部鉄道の建設、3つの高速道路網および循環道路の構築などを完成させるなど、白頭山一帯の交通網の拡充のために投資を惜しまない。

中国の国家観光局と吉林省政府は最近、白頭山一帯で初めて観光祭を開催し、延辺朝鮮族民俗博覧会などで、ロシアなどの外国人観光客の誘致に乗り出した。白頭山一帯の鉱泉水開発と高麗人参栽培の拡大を通じて、経済の活性化も模索している。

一方、中国政府は、渤海の首都だった黒竜江省寧安市に位置する上京龍泉府の遺跡も、ユネスコ文化遺産の登録を推進中だという。



lycho@donga.com