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[オピニオン]汶山と楊口

Posted July. 21, 2006 03:02,   

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京畿道坡州市汶山邑(キョンギド・パジュシ・ムンサンウプ)は1996と98年、暴雨にあえなくやられてしまった。99年にはさらにひどく、アパート2階まで水に浸った。「常習浸水」という汚名が付いても当たり前だった。洪水になれば、住民たちは河水が溢れて入って来るのではないか心配しながら、堤防ばかりみていた。江原道楊口郡(カンウォンド・ヤンググン)も99年夏の四日間、660mmを超える集中豪雨にあった。逆流した破虜(パロ)湖の水が民家を襲って、全国で被害が一番大きかった。ところが、この二つの都市は今回の「水爆弾」には勝ち抜いた。

◆臨津江(イムジンガン)と汶山川が「コ」の字形に回っていく汶山は2000年から3年間、国費など4000億ウォンをつぎこんで、水防システムを構築した。50〜100年ぶりに一度来るか来ないかの洪水にも堪えられるように、川幅を広げた。ポンプ場が浸水されても水を汲み出すことができるように、水中モーターを設置した。鉄道と道路を既存より最高6mも高め、川の堤防も補強した。この数日間の500mmを越える集中豪雨にもかかわらず、都市浸水がなく、外郭地帯の浸水も最小限に減らすことができた。

◆楊口も00年から、数百億ウォンの予算で河川整備を始めた。河川の幅を広げ、水入川(スイプチョン)と西川(ソチョン)の流域面積をそれぞれ36%と14%も広げた。川水の流れを邪魔する低い橋は、高くて長いアーチ型に変えた。堤防は岩で積み直した。その功を奏したのが、02年、台風ルサの時だった。近隣地域は数百億ウォン台の水害を被ったが、楊口の被害は30億ウォンにとどまった。今回も、14日から16日まで降水量513cmの「水爆弾」にあったが、被害が150億ウォンで、他の地域より少なかった。

◆水魔。表現通り恐ろしい災いだ。しかし、人間の努力は魔鬼も追い払う。何度も「牛を失ってから牛小屋を直した」汶山と楊口も同じだ。汶山の水防システム建設の実務を担当した金ヨング坡州市都市建設局長は、「汶山がもう一度浸れば、韓国全体が浸ると、繰り返し自分に言い聞かせながら、多角的に備えた」と言った。そこにもう一つ加えた。この二つの都市では、もっと多くの公務員が水災非常勤務に出て、現場待避指導に熱心だった。

洪権憙(ホン・グォンヒ)論説委員konihong@donga.com