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ヒル次官補「ワシントンにはもはやハト派はいない」

ヒル次官補「ワシントンにはもはやハト派はいない」

Posted July. 10, 2006 03:03,   

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6者協議米国首席代表のクリストファー・ヒル国務次官補(東アジア太平洋担当)は9日、北朝鮮のミサイル発射について、「米国だけでなく、(周辺国)すべてを狙った脅迫(intimidation)だ」と述べた。

北朝鮮のミサイル発射後、6者協議参加国を歴訪中のヒル次官補は同日、日本に出発する前に、ソウル中区貞洞(チョンドン)の駐韓米国大使官邸で東亜(トンア)日報のインタビューに答え、このように強調した。ヒル次官補は、「今はワシントンにはハト派(doves)はおらず、現実主義者(realist)がいるだけだ」と述べ、北朝鮮への制裁措置を主張する米政府内の強硬気流を代弁した。

そして、「北朝鮮は、6者協議参加国のどの国にも事前に通知せずミサイルを発射した。中国やロシアも知らなかった」と付け加えた。

ヒル次官補は、「長距離ミサイル発射実験には関係のない(短距離)スカッド・ミサイルを追加発射したことは、脅迫と考えるしかない」とし、「各国が取るべき措置は異なるが、北朝鮮に明らかなメッセージを送らなければならないという共感がある」と述べた。

また、「北朝鮮は、中・短距離ミサイルの発射が容易ではない夜の時間帯に当初の目標地点に落ちたことで、その結果に満足しているだろう」とし、「今回の発射が完全な失敗だと結論づけることはできない」と指摘した。

さらに、「金融制裁を解けば6者協議に復帰する」という北朝鮮側の反応に対して、「北朝鮮が6者協議に合意すれば、関係国から得るエネルギー支援金だけでも、バンコ・デルタ・アジア(BDA)制裁による損失額(2400万ドル)を埋め合わせる。北朝鮮は判断を誤っている」と述べた。

ヒル次官補は特に、「ミサイル発射強行は、北朝鮮が対話と交渉(engagement)にもはや関心がないという信号と考えるか」という質問に、即答を避けながらも強い北朝鮮制裁の必要性を示唆した。

ヒル次官補は、即答の代わりに、「北朝鮮はこれまで『悪の枢軸』や『圧制の拠点』という言葉や、軽水炉中止や金融制裁措置に不平を述べ、6者協議に参加しなかった。昨年、最後に6者協議が開かれて9ヵ月も経って、今度は『ミサイル発射』で答えてきた」と述べた。

ヒル次官補は8日と9日、潘基文(パン・ギムン)外交通商部長官や李鍾奭(イ・ジョンソク)統一部長官、宋旻淳(ソン・ミンスン)大統領統一外交安保政策室長、千英宇(チョン・ヨンウ)韓半島平和交渉本部長と会い、北朝鮮ミサイル発射後の北朝鮮政策の協力案を協議した。

ヒル次官補は韓国政府に、「北朝鮮が長期間6者協議に復帰しない場合、北朝鮮を除く5者協議を開こう」と提案したが、千本部長は、「5者協議は、6者協議に至らない場合に考えられる案に過ぎず、5者協議が目標ではない」と述べた。



credo@donga.com gun43@donga.com