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空の星をつかむほど難しい「旅券発給」

Posted July. 08, 2006 03:00,   

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7日午前7時半、ソウル鐘路(チョンノ)区役所4階の旅券課の前に、200人あまりの市民が並んでいた。旅券を申請するために、早朝から家を出た人々だった。金ジョムスン(45、女)さんは、「昨日、午前8時に来て駄目だったので、今日は6時から来て並び、やっと待機票をもらった」と話した。

区役所の旅券業務が始まる8時40分には、4階から1階まで長い行列ができた。業務が開始して1時間で、受付が終わったというアナウンスが流れた。待機票をもらえなかった100人あまりの市民は後戻りするしかなかった。

30代の男が大声で叫んだ。前に立っていた旅行会社の社員が一気に5人分を受け付けたため、1日680人に制限されている待機票をもらえなかったため。「京畿道(キョンギド)から朝早くから来たのに、ひどいじゃないか」と抗議する男に対し、区役所の職員は「ルールですから仕方がないので、明日また来てください」と言った。

旅券の発給は外交通商部(外交部)の業務だが、全国の市道区役所のうち37ヵ所のみが代行する。ソウルでは、25の区役所のうち10ヵ所が旅券業務を処理する。ただでさえ人手が不足して旅券の発給が遅れているのに、夏の休暇シーズンを控えて申請者がさらに増えた。

鐘路区役所の場合、担当者が45人で、他より2、3日早く処理するという噂が広がり、他の市道からも申請者が殺到している。鐘路区役所は一般人と代行社(旅行社)の窓口を別々に設けて、1日それぞれ680件と640件を先着順で処理している。しかし、旅行会社の人が一般人の窓口にまで並ぶケースが多く、一般人の不満が高まっている。一部の旅行会社はアルバイトまで雇って並ばせている。

旅行会社に任せると処理がやや早いので、一般人は「涙をのんで」何万ウォンかの手数料を払い、旅行社に任せるケースが多い。

ソウルの区役所の関係者は、「旅行社の代理受付はルールに反しないため、仕方がない」とし、「特にアルバイトの人は一般人との区別が難しい」と話した。

外交部の関係者は「午前中は受付をし、午後に業務を重点的に処理する簡易受付制を勧告しているが、区役所で業務量の増加を理由に忌避している」とし、「旅券業務と関連した労力と装備を、外交部が統合管理するシステムを拡大する方針だ」と話した。



foryou@donga.com sukim@donga.com