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北朝鮮「ミサイル、6者協議とは関係ない」

北朝鮮「ミサイル、6者協議とは関係ない」

Posted July. 07, 2006 03:28,   

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北朝鮮外務省報道官は6日、朝鮮中央通信を通じて、今回のミサイル発射実験を「成功した」と評価し、「自衛的な国防力強化のため、わが軍隊が正常に行った軍事訓練の一環だ」と主張した。

また北朝鮮は、「今後もミサイル実験を継続し、これに対して圧力をかけようとすれば、他の形のより強硬な物理的行動措置を取る」と警告した。

今回のミサイル発射が、軍事訓練目的だったという点を認めるとともに、核実験の強行や米国を狙った追加ミサイル発射を暗示する方法で、米国と日本に対する圧迫を図った。

▲強硬な態度、交渉の余地も残す〓外務省報道官は同日、「米国は、9・19共同声明が採択されて間もなく、我々に対する金融制裁を実施し、大規模な軍事演習のような脅威恐喝で、共同声明の履行を妨げた。このような条件で、我々だけが一方的にミサイル発射を留保する必要はない」と述べ、事態の責任を米国に押し付けた。

また北朝鮮は、「我々は、ミサイル技術管理レジーム(MTCR)の加盟国ではないため、同レジームによるいかなる拘束も受けない」と述べ、今回のミサイル発射の正当性を再び強調した。

しかし北朝鮮は、強硬な態度を固守しながらも、交渉の余地を残すダブルスタンダードを見せた。

外務省報道官は、「昨年9月、北京6者協議の共同声明で公約したとおり、韓半島の非核化を対話と交渉を通じて平和的に実現しようとする我々の意思は、今も変わりない」と述べ、「我が軍隊のミサイル実験は、そもそも6者協議とは無関係だ」と明らかにした。

これに対して、慶南(キョンナム)大学政治外交学科の金グンシク教授は、「北朝鮮がミサイルと6者協議が無関係だと明確にすることで、今後米国の態度によっては、会談に復帰する可能性があるという意思を伝えたものと考えられる」と話した。

▲今回の発射は、ミサイル市場「ロードショー」?〓いっぽう北朝鮮が、超高価なミサイルを7発も発射したことは、最大の輸出市場であるミサイル市場で潜在顧客リストを拡大するための一種の「ロードショー」的な性格もあるとみられる。

北朝鮮にとって、ミサイルは核とともに海外に販売できる「ドル稼ぎ商品(commodity)」というのが専門家たちの意見であり、北朝鮮もこのような意図を隠していない。

金正日(キム・ジョンイル)総書記は「他国にミサイルを販売することは貿易の一部だ」と主張してきたし、北朝鮮は00年、米朝ミサイル交渉で、ミサイル輸出中止の対価として3年間毎年10億ドルを要求した。

北朝鮮が今回発射したミサイルのうち、スカッド・ミサイルは、1機当たりの価格が250万〜400万ドル(25億〜40億ウォン)に達し、同ミサイル6発を含む全ミサイル発射費用は600億ウォンを上回る。

北朝鮮は、年間約1000機のスカッド・ミサイル生産能力を保有しており、これまでシリア、イラン、パキスタンなどの中東や西南アジア国家を中心に数百機のミサイルを輸出したとされる。



taewon_ha@donga.com klimt@donga.com