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韓国市場に目をつけている海外金融会社

Posted July. 07, 2006 03:28,   

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●銀行と証券の融合

韓国にはすでに37の外資系銀行が進出して営業している。

韓国シティーバンク、SC第一(チェイル)銀行、HSBCのように全国に支店網を構築し、小売金融を行うところもあるものの、大部分は金融派生商品(デリバティヴ)を売ったり、国内の自国企業の貿易金融をサポートしている。

ところが、メリルリンチの戦略は一味違う。メリルリンチが銀行業務の許可を受け、支給および決済サービスが可能になれば、まず証券会社の資産管理講座(CMA)を通じ、各種の公共料金、カード代金、保険料などを決済するサービスに手がけるものと予想される。

メリルリンチは、1977年米国で決済できるCMAを世界に先駆けて開発し、大きな成功を収めている。CMAは、銀行の月給通帳のように決済と随時出入金が可能になりながらも確定利子ではない、債権投資の実績によって収益を還元する商品。通常、収益率が銀行の利子より高い。

●世界的金融会社、韓国市場に熱いまなざし

昨年7月のモルガン・スタンレーに続き、最近、ゴールドマン・サックスが銀行業務の認可を受けた。さらに、INGグループは先月資産運用会社の設立に向けた予備認可を申請している。UBSは、資産運用会社の買収を進めているものとされている。JPモルガンなど、海外の3、4金融グループも韓国に資産運用会社の設立を視野に入れている。米国の大型金融会社であるジェンワース・ファイナンシャルは、韓国のモーゲージ保険市場に近く参入する。

海外の金融会社が韓国市場に目をつけているのは、発展可能性を見据えているからだ。

韓国人の資産のうち、金融商品の割合が10%台にすぎず、それも大部分貯蓄形態であるため、投資市場の拡大が十分に図れる。

金融会社同士の業務の敷居をなくす資本市場統合法が早ければ08年ころ動き出し、韓米自由貿易協定(FTA)の締結を受けてサービス市場が開放されれば、国内外の金融会社は多様な金融商品を打ち出し、しのぎを削ることを余儀なくされる。

未来(ミレ)エセット証券のハン・ジョンテ研究委員は「韓国市場を先取りしようとする狙いに他ならない」と分析した。三星(サムスン)金融研究所は、韓米FTAが締結されれば、韓国の金融会社が米国の大型金融会社に買収される事態も排除できないだろうと指摘した。



artemes@donga.com