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古典小説で韓流を…古典のアニメ製作続々

古典小説で韓流を…古典のアニメ製作続々

Posted July. 05, 2006 03:20,   

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「世界を驚かすアニメになるでしょう」

米ロサンゼルスで、アニメ『九雲夢(クウンモン)』の製作を指揮している(株)セモロジックコリアの金ジョンボ社長(44)は、自信に満ちた声でこう語った。

『ファイナル・ファンタジー』、『アニメマットリックス』などの世界的なアニメを製作した(株)セモロジックコリアは、08年夏完成を目標に、劇場用アニメ『九雲夢』のメインキャラクター設定と企画作業を進めている。

韓国と米国の専門家が最新技術を駆使して作る九雲夢の製作コストは約100億ウォン。

製作会社は、「夢と現実の二分法構図が漫画的想像力とよく似合うと判断し、アニメにすることにした」と話した。

文化商品が情報技術(IT)や製造業に劣らず高付加価値を持つようになり、、韓国古典小説がアニメやゲームとして生まれかわっている。

19世紀の英雄小説『玉樓夢(オクルモン)』は、江原(カンウォン)大産学協力団が24部作(1本当たり20分)のテレビ用アニメとして製作する予定だ。

第1次分シナリオと50あまりのキャラクターが完成し、10月から製作作業に入る。昨年、韓国文化コンテンツ振興院の地域文化産業研究センター(CRC)事業に選定され、3年間、14億ウォンを支援してもらう。製作コスト40〜50億ウォンの相当部分を、中国から回収する計画だ。

金プンギ江原大国語教育学科教授は、「登場人物が膨大であるにもかかわらず、敍事構造がしっかりしていて、シナリオとして良いと判断した。背景が中国、モンゴル、ベトナムを包括し、韓国的固有性と世界的普遍性を持ち合わせている」と語った。

九雲夢はコンピューターゲームも製作される。このため、啓明(ケミョン)文化大メディア学部長の金ギョボン教授と、ゲーム開発業者のカン・ジュシク(37)さんは先月23日、政府にベンチャー創業支援資金を申請した。

全羅南道長城郡(チョンラナムド・チャンソングン)は11年、洪吉童(ホン・ギルドン)テーマパークの完成に合わせ、洪吉童伝をアニメとゲームで製作する計画だ。

ビョルジュブ伝を土台とする短編アニメ『ミョ&ガ』は、アニメ製作スタジオの支援を受けて作られている。

1967年、アニメ『洪吉童』が大成功をおさめて以来、古典小説は何回もアニメとして開発されたが、世界市場を狙うには限界があった。

また、1990年以後に出たアニメ『帰って来た英雄、洪吉童』、『春香伝(チュンヒャンジョン)』、『ビョルジュブ・ヘロ』も興行にはあまり成功しなかった。

04年には70億ウォンをかけ、南北合作アニメ『王后シム・チョン』が製作されたが、これも同じだった。

しかし、最近進行している古典小説のアニメ化は、韓流で得た自信感に、多国籍の人材と資本による最新技術、そして古典専攻者のしっかりしたシナリオを土台にしているという点で、注目されている。

アニメ『九雲夢』のシノプシス(筋書)を書いた延世(ヨンセ)大学国学研究院のソル・ソンギョン院長は、「古典に対する徹底した研究と最新技術によって製作、輸出されたアニメは、韓国文化を世界に知らせる運動の起爆剤になりえる」と話した。



peacechaos@donga.com sukim@donga.com