Go to contents

「血中DMB」

Posted June. 28, 2006 03:02,   

한국어

20、30代の男性が自動車と同じ仕組みの走行シミュレーターの前に集まった。全員運転経歴3年以上で、かなり運転が上手と言われているドライバーだ。

一部はデジタル・マルチメディア放送(DMB)を視聴できるDMB対応機を使い、残りは酒を飲んだ。そして、ハンドルを握った。

テレビを見ながら運転するケースと、酒を飲んだ後に運転するケース、どちらが「乱暴な運転者」になるだろうか。

三星(サムスン)交通安全文化研究所は、運転手37人を対象に、DMB視聴が運転に及ぼす影響に関連した実験を行い、その結果をまとめて発表した。

DMBは、高速で走行中の車内でもテレビを視聴できるサービス。昨年、世界で初めて発表し、同端末機は高スピードで普及しているが、運転に及ぼす影響に関連した研究はなかった。

実験の結果、テレビを横目でちらりと見ながら運転するケースが、泥酔運転よりもさらに危険なことが分かった。

「テレビチーム」の22人は、「DMB携帯」と「車両向けのDMBテレビ」を与えられた。最初は何の装置もなしに、二度目はDMB携帯を運転席の右側に装着して、最後には車両向けDMBテレビを装着して、それぞれ運転した。

「飲酒チーム」の15人は、飲酒していないときと、血中のアルコール濃度が0.05%のとき、0.1%のときの3回に分けてハンドルを握った。0.05%は飲酒運転取り締まりの基準であり、0.1%は「泥酔」状態で免停になる数値。

実験の結果、車線の維持とスピードへの統制能力は、DMB携帯を使ったケースが最も低下した。前方に注目する能力はDMBテレビを見るとき最も低かった。

酒を飲んだ時には、前方を真っ直ぐに見ているが、他の車が突然割り込んだときなどへの危機対処能力が低下した。

実験の結果をまとめてみると、DMB携帯を使ったケースが最も危険なことが分かった。その次が、血中アルコール濃度0.1%の泥酔状態であり、続いてDMBテレビを見るときと血中アルコール濃度0.05%であるときの順だった。

アナログテレビとは異なり、DMBは車が走る間にもきれいな画質が見れるのが長所だ。一般の地上波DMB対応機だけでも、約7カ月間で100万台以上が売れた。

「駐車・停車した場合を除いては、運転中にDMBを視聴できない」という内容の道路交通法改正案が昨年8月、国会に提出された。だが、10カ月後になっても可決されずにいる。

近くサービスが開始されるワイブロ(携帯インターネット)は法案さえない。ワイブロは高速で走る車内でもインターネットを使える技術で、韓国が世界で初めて商用化する。運転しながらコンピュータでネットサーフィンをしても取り締まる根拠がない。

海外では早目に画像装置を規制対象に含ませている。英国では運転中にマルチメディア機器を使えば、最大1000ポンド(約175万ウォン)の罰金が科される。

日本とオーストラリアには「運転中に画像が出る装置を見てはならない」という規定がある。米国のオレゴン、イリノイ、バージニア州などでは、画像装置を運転手の見れる所に設けること自体を禁止している。



smhong@donga.com sanhkim@donga.com